2008年5月16日、四川省衛生庁地震対策災害救済指揮部は腐敗による疫病発生を避けるために遺体を遺族の引き取りを待たずに埋葬することを決定した。中国中央電視台(CCTV)が伝えた。
これまでに2万8000人を超える死者が確認され、最終的に犠牲者は5万人を上回ると推定されている。現地では人手が足りず放置されている遺体も少なくない。雨が続き気温も高い天候から早くも腐敗が始まっているケースも多い。腐敗した遺体が水源を汚染すれば大規模な伝染病の発生につながる可能性が高いという。【
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同省衛生庁は、被災地の消毒作業と同時に埋葬できない遺体にも消毒液を散布するなど対策を進めてきたが、早急に埋葬する必要があると判断した。可能な限り火葬したうえで埋葬するが、火葬が不可能な場合は遺体を消毒したうえで土葬することになる。遺族が故人を確認できるよう埋葬前に写真撮影、DNA採取などの措置を行うという。(翻訳・編集/KT)
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