ブッシュ米大統領は17日、今年5月20日に期限切れとなるミャンマー(ビルマ)に対する経済制裁を1年間延長するとの声明を発表した。ただ、大型サイクロン被害に伴う人道援助は続行すると語った。
制裁延長については、同国の軍事政権が依然、民主的な野党への大規模な締め付けを続け、米国の安全保障に脅威を与えているとの理由を挙げた。
米国は人権侵害などを理由に1997年から、貿易、投資や外交面でミャンマーに制裁を発動。以降も内容を強化してきた。昨年11月には、軍政指導部のほか、高官、国営企業7社にも制裁の対象を広げた。
サイクロンの救援活動では、米国はこれまで計9便をミャンマーに飛ばし、救援物資を差し入れている。