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ウラジオ在住・チェチュリンさん 四島返還をロシアに訴え 真の友好願い自費出版(05/16 08:12)
ロシアで日本の中古車などの輸入販売を手がける会社社長アレクサンドル・チェチュリンさん(56)=ウラジオストク在住=が北方領土を日本の領土と認めて返還し、真の友好関係を築こうと訴えるロシア人向けの本を自費出版した。ロシア人が四島返還を訴える本を出版するのは珍しく、ロシア極東地域を中心に販売するという。 チェチュリンさんは、一九九一年の旧ソ連崩壊をきっかけに歴史認識に疑問を持ち、二〇〇〇年から七年かけて仕事の傍ら、文献や専門家への聞き取りを重ね、四島が日本の領土であることを学んだ。「真実と正反対の認識をしているロシア国民に、正しい歴史を伝えたい」とペンをとったという。 チェチュリンさんは「領土問題は政府が解決するもの」としながら、「国民が理解することが大事。この問題が解決しなければ、第二次世界大戦は終わらない」と主張。これまでハバロフスクの中学校やロシア外務省前で、北方領土の歴史を訴えるなど精力的に活動してきた。 本は「千島列島 だれのものか」と題し、変型A5判、五十二ページで一万部を印刷。ロシア国民に広く読んでもらいたいと歴史や根拠などを簡潔にまとめた。地元のウラジオストクの人に読んでもらったが「真実を教えてくれてありがとう」と感謝の言葉が寄せられ文句を言う人は一人もいなかったという。 北方四島周辺はカニをはじめとする水産資源の宝庫だが、チェチュリンさんは「もともと日本のものなのだから、それでも返還すべきだ」と断言。「領土問題の解決が、日ロ関係の新たなスタートになる」と理解を求めて活動を続けていくと話している。 |
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