2008年3月14日に販売を開始したニコン「COOLPIX S600」の実写画像を掲載した。本機は、電源を入れてから撮影できるまでの時間を0.7秒にまで短縮し、世界最速クラスの起動時間を実現したモデルだ。コンパクトなボディーに28〜112mm相当の光学4倍ズームレンズを搭載し、マクロ撮影ではレンズ前約3cmまで近づいて撮影できる。光学式の手ブレ補正(VR)を採用しているため、手ブレ対策は万全だ。画像処理には、同社の画像処理コンセプト「EXPEED」を採用。液晶モニターは、23万ドットの「2.7型リアルワイドアングル液晶モニター」となる。ボディーは、ヘアライン加工を施したステンレス製で高級感がある。オート撮影がメインとなる機種で、シーンモードが充実していることもあり、初心者には使い安いだろう。
気になる画質だが、発色は控えめでナチュラルな印象。ISO100や200では、ほとんどノイズは気にならず常用には問題ない。しかし、ISO400になってくると少し解像感が落ち、暗部にノイズが出始める。また、夜景モードでは、1秒以上になるとISO感度が上がるため、ノイズが目立った。今回掲載した拡大画像はすべてオリジナルデータとなるので、COOLPIX S600の実力をじっくり見定めてほしい。