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近鉄百貨店建て替え 阿倍野に日本一高層ビル

300メートル 2014年完成予定

 近畿日本鉄道は8日、近鉄百貨店阿倍野本店が入居する阿部野橋ターミナルビル(大阪市阿倍野区)の旧館部分を建て替え、百貨店やホテル、オフィスなどからなる超高層複合ビル=イメージ図=を建設すると発表した。地上59階地下5階で高さは約300メートルとなり、横浜ランドマークタワー(横浜市、296メートル)を抜いて日本一となる。同日、大阪市内で記者会見した近鉄の岡本直之副社長は「“平成の通天閣”として親しまれるビルにしたい」と語った。

 総事業費は700億〜900億円で、2014年春の完成を目指す。延べ床面積は約21万平方メートルで、地下2階〜地上14階部分に近鉄百貨店が入居する。建て替え後も残る阿部野橋ターミナルビル新館部分の同百貨店と合わせ、百貨店の営業面積は約10万平方メートルとなり、松坂屋名古屋本店(名古屋市、8万6758平方メートル)を抜いて、国内最大となる。中層階はオフィス階となるほか、上層階は客室約400室の高級ホテルが入る予定だ。

 大阪ではキタで梅田北ヤードの開発が進み、11年には阪急百貨店梅田本店の建て替え、三越大阪店の出店、大丸梅田店の増床が予定されている。ミナミには高島屋大阪店の増床や南海電気鉄道難波駅の改装計画がある。ターミナル再開発で出遅れている近鉄は、本拠地の阿部野橋の集客力を高め、キタ、ミナミと並ぶ商業集積地にする狙いだ。

2007年8月9日  読売新聞)

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