ロームが8日発表した2008年3月期決算は、主力の集積回路の不振や円高ドル安の影響で、営業利益が前期比3・1%減の673億円となるなど、減収減益だった。
部門別売上高を見ると、主力の集積回路は国内携帯電話の生産調整の影響などで同6・1%減。半導体素子も発光ダイオードの汎用品などが不振で同0・7%減だった。印刷用部品やディスプレーの部門も高機能プリンター向けが落ち込み、同21・8%減だった。
利益面では、円高ドル安で為替差損151億円を計上したほか、株式評価損や工場設備の廃棄・売却損などで特別損失66億円を計上し、経常利益、当期利益ともに前期を下回った。
09年3月期は円高や価格下落の影響を見込んで2期連続の減収減益を予想する。株主総会は6月27日。役員人事は次の通り。
取締役 学校法人立命館相談役理事川本八郎▽監査役 岩田秀夫
退任 監査役中野美明(参与に就任予定)
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