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ミャンマー:国民投票で多数の不正指摘 民主化勢力

 【バンコク藤田悟】ミャンマーで10日行われた新憲法案の賛否を問う国民投票について、アウンサンスーチー書記長率いる最大野党「国民民主連盟」(NLD)のタイ支部は11日、「賛成を強制する多くの不正が報告されている」と発表した。

 同支部によると、翼賛団体メンバーが村を訪れて「賛成」に印がついた投票用紙を配り、投票に行くよう強要した▽投票所であらかじめ「賛成」に印がついた投票用紙を渡された▽投票所に行ったところ、既に自分の名前での投票がされていた--など数多くの不正事例が全国各地のNLD党員らを通じて報告されたという。他の民主化団体も同様の事例を伝えている。

 NLD幹部は「一方的に賛成を強要する投票であり、受け入れることはできない」と話した。

 一方、ミャンマー国営紙は11日、1面トップで「憲法承認のための国民投票で、(軍事政権トップの)タンシュエ国家平和発展評議会議長が票を投じた」と写真入りで伝え、国民投票の「成功」をアピールした。

毎日新聞 2008年5月11日 20時40分

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