トヨタ自動車は2009年3月期の連結決算(米国会計基準)で9年ぶりの減収・営業減益となりそうだ。8日発表した業績予想によると、本業のもうけを示し、為替の影響などを反映する営業利益は1兆6000億円と前期に比べ30%減少する。急速な円高・ドル安や原材料価格の上昇が直撃するため。国内企業最大の利益を稼いできたトヨタだが、市場環境の激変で収益力低下は避けられない見通しだ。
今期の想定為替レートは1ドル=100円と、前期実績に対し14円の円高・ドル安を見込む。ユーロなど他通貨に対しても円高を想定。円高だけで6900億円の営業減益要因となる。最終的なもうけを示す純利益は27%減の1兆2500億円と7年ぶりに減少する。(08日 22:13)