「空港の醜態」に厳罰を
バカンスシーズンを迎えて海外旅行客が急増し、韓国人の慢性的な問題である空港での醜態が、国際的な視線を集めている。航空社の不親切や延・発着などに対して納得すべき釈明や被害補填措置が伴わない場合、これを追及、または抗議するのは旅行客の正当な権利行使に属することだが、問題はその度合いが過ぎるという点にある。
突然の気象悪化などで航空機が延・発着するのは、不可抗力に属することである。よって航空旅行に慣れているほとんどの外国人はこれを当然のことと見なして不便があっても我慢する。しかし韓国人だけはそうでない。90年代の初め海外旅行の門戸が大幅開放され、韓国人が見慣れぬ外国の名勝地を競って訪れる際、恥かしいハプニングが多かったが、航空社側や現地人達は「初めてだから」「経験がないから」と寛大に許してくれたのが普通だった。しかしその「寛大さ」がかえって逆効果の口実として作用した上、韓国人特有の意地まで加勢し、旅行客の醜態と横暴は日増しにひどくなっている。大韓航空とアシアナ航空で発生した機内騒乱の場合、97年24件から3年後の2000年には102件に増えるなど、年平均62%の増加を見せているという事実がこうした事情を物語っている。
初めは「観光客を滑走路に放置した後離陸した」という事実だけでも我々を激怒させたカンボジア航空機事件も、自業自得の性格が濃いという搭乗客の証言を聞いてしまえば言葉を失うしかない。タイのバンコク空港からソウルに向かっていたこの航空機は、事情があって離陸が遅延するとその事実を乗客に知らせたが、酒に酔った旅行客数人が激しく抗議し、一部が加勢して暴力事態にまで及び、他の乗客を運送しなければならないこの航空機は、ついに下りることを要求した人のうち39人を滑走路に下ろして離陸するしかなかったということだ。ひいては国際航空セミナーで韓国人が機内で起こした団体デモを研究事例とした発表もあったという。
空港や航空機内で行われる韓国人旅行客の醜態は「中で漏れる水、外でも漏れる」ということわざの延長線上で考えてみることも出来るが、これ以上放置してはならない。軽犯罪として軽く処理するのではなく、米国と英国のように懲役、または高額の罰金刑に処罰水位を高めて警鐘を鳴らし、騒乱の主な原因だと分析されている機内での過度な飲酒を抑制するなどの対策を早期に設けるべきだ。
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