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【社説】アグリーコリアン
実に嘆かわしく恥ずかしいことだ。 中国に進出した韓国の企業や政府機関の駐在員家庭の一部が現地で採用した家政婦を召使いのように扱い虐待しているという事実が、KOTRA上海貿易館長の発表により分かった。 人件費が安いため家政婦を何人も雇い、冷蔵庫内の賞味期限が過ぎた食べ物を家政婦に食べさせ、さらには仕事の態度が気に入らないと言って暴力まで振るうというのだ。これでは一体どんな現地人が韓国人をまともな人間と考えるだろうか。
海外駐在員の家庭で家事手伝いをする現地人が人間以下の待遇を受けるのは、中国だけではない。フィリピン、タイ、ベトナム、インドネシアなど東南アジア諸国でも、韓国人社会における一部海外駐在員家庭のこうした歪んだ姿が噂となっている。 90年代初め、旧ソ連圏国家からも、こうした醜いコリアンの行動を非難されたが、国内には伝えられなかったため、全く改善されず同じことが繰り返されている。 経済的に多少豊かだからといって、傲慢に振る舞い、自分より多少劣る人をさげすむ成金的な性格は、高度経済成長が我々に残した負の側面だ。韓国に仕事を求めて来た外国人労働者らが「頼むから殴らないで」と書かれたプラカードを持って国家人権委員会を訪れるほど、韓国の総体的人権意識は非常に低い。韓国社会が失ってしまった弱者に対する思いやりと分け合いながら生きていく心を家庭で再教育していかなければ、いつかブーメランのようにしっぺ返しを食らうという事実を肝に銘じるべきだ。 特に中国人に対する問題は、上海貿易館長が指摘したように貿易摩擦などに広がる可能性もある。 関係機関は社会全般の認識が改善されるまで、時限付きで開発途上国の駐在員家族に具体的な事例を盛り込んだ教養教育を施したり、こうした内容を盛り込んだ「各国の生活情報」冊子を作って普及することを積極的に検討してほしい。 2001.12.05 21:41:10 |
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