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金希宣議員

 金希宣(キム・ヒソン)議員の父親が「金山英一」という名前で、日帝時代の傀儡(かいらい)国である満州国・柳河警察署で特務として勤めていた事実を、中国・柳河公安当局が確認したと月刊朝鮮が報じた。

 専門家らによると、満州国の特務は、日本統治時代に独立運動家と思想犯を捕まえる秘密政治警察、高等警察のような役割をしたそうだ。報道内容に間違いがなければ、独立運動家の娘であるかのように主張してきた金議員の発言は嘘だという証拠が出たわけだ。

 父親が満州で独立軍を捕まえる警察だったという証言が出されて以来、金議員の態度は釈然としなかった。他人でもなく、金議員が父方の祖父の弟と主張してきた光復軍の金学奎(キム・ハッキュ)将軍の嫁が証言したのだ。金将軍の嫁は、金将軍が父方の祖父の弟という金議員の主張も事実と異なるとし、こうした事実を初公開した。

 しかし、金議員は「事実と違う」とし、むしろこの証言を報じたメディアに対し、「卑劣で悪意的報道に対し法的対応を取る」と述べた。また、親戚らと合同記者会見まで開き、父親が満州の韓国独立党代表団で活動していたと主張した。会見場には金将軍の嫁まで出席し従来の発言を覆した。

 金議員が、父親の過去をありのままに言わないよう身内を取り締まりながら、マスコミと国民に向け再度、真実と異なることを述べたことになる。金議員に引きずり出された金将軍の嫁が会見後、「金希宣議員の実父に関連した事実が公になれば、希宣が議員職を失ってしまうというから記者会見に出たのだ」と打ち明けた時、こうした事態は予想されたことだった。

 金議員は今回の報道に対しても、父親が満州国警察ではなかったという主張も、その根拠も示さないまま「捏造と歪曲」という言葉だけを繰り返した。「柳河県公安当局が発給したという在職証明書の真偽を見極める必要がある」とし、捏造の疑いを指摘したのだ。

 金議員は、捏造されたとばかり主張するのではなく、今からでも父親の過去を自ら調べ、必要であれば現場確認した後、明らかにすべきことは明らかにし、告白すべきことは告白しなければならない。

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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