中東のレバノンが緊迫しています。首都ベイルートで、対立している与党と野党の支持者の間で激しい銃撃戦が始まり、1975年から15年間続いた内戦が再発する恐れが出てきました。
レバノンの首都ベイルートでは8日、対立が続く与党と野党の支持者の間で銃撃戦が始まり、一部ではロケット砲が使われるなど、緊迫した状況が続いています。
ロイター通信は、治安関係者の話として、これまでに少なくとも10人が死亡、20人がけがをしていると伝えています。
戦闘はこの日、野党のイスラム教シーア派組織、ヒズボラの指導者ナスララ師が、与党の弾圧は「宣戦布告だ」と警告したことが背景にあり、レバノンは1975年から15年間続いた内戦状態に再び陥る恐れも出始めています。(09日08:47)