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在日米軍再編:岩国基地隣接する自治会、集団移転を要望 「愛宕山開発事業」跡地に

 山口県岩国市の米軍岩国基地に隣接する自治会の住民らが7日、「米軍の空母艦載機部隊が移転した場合、騒音被害が受忍限度を超える」として、福田良彦市長に集団移転を要望した。希望の移転先は市内の「愛宕山地域開発事業」跡地で、部隊移転で新たに必要になる米軍家族住宅の候補地になっている。

 集団移転を要望したのは、車第3自治会(高林孝行会長、約140世帯)。部隊の移転反対を貫いてきたが、今年2月の市長選で移転容認姿勢の福田市長が当選したため、対応を協議。4月20日の自治会総会で「市長が代わり生活を守る必要がある」と集団移転を求めることにした。

 移転案は、福田市長が衆院議員時代の06年9月に公表した「私案」に基づく内容。部隊移転を前提に地域振興策などをまとめたもので、新たな米軍家族住宅の用地は、基地内のゴルフ場などを充てたうえで、不足分は同市車町3丁目一帯の住宅地を国が買収して転用。一方、愛宕山の造成跡地の一部を車町住民550戸の移転用宅地とする、としている。

 高林会長は「抜本的な被害解消のためには集団移転しかない。市から積極的に国に提案してほしい」と要望。一方、福田市長は「市が提案する段階ではない」と述べるにとどまった。【大山典男】

毎日新聞 2008年5月7日 西部夕刊

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