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八戸の米兵強制わいせつ:市民、不安と怒り 市長、在日米軍に防止要請 /青森

 米軍三沢基地に所属する空軍米兵(22)が2日、八戸市内の少女(19)の体を触ったとして緊急逮捕された強制わいせつ事件で、市民らは止まらない米兵の事件に「またか」と驚き、不安と怒りの声を上げた。三沢基地第35戦闘航空団のジョエル・マローン副司令官は同日、八戸市役所で小林真市長に陳謝したが、小林市長は三沢基地と在日米軍司令部に抗議し、再発防止を求める文書を渡した。

 少女が襲われたのは未明で、知人と別れて1人で帰宅中だった。現場周辺は住宅と飲食店が混在し、真夜中は暗くて人通りが少ない地域。昨年12月にできた近くのコンビニエンスストアの男性オーナー(50)は「三沢から遊びに来た米兵が付近を通ることはあるが、これまで問題はなかった。少女はどれほど怖かっただろう。気の毒だ」と語った。女性従業員(32)も「他県でも米兵の事件は起きているが、八戸は大丈夫だと思っていたのに」と不安げに話していた。

 小林市長は陳謝に来たマローン副司令官の前で「市民に脅威を与え、強い憤りを与える」と文書を読み上げ、事実関係を調べて報告するよう求めた。マローン副司令官は「市長、被害者、市民の皆さんに心からおわびする。軍人だけでなく基地の民間人の教育を改めて徹底する」と述べた。

 三沢市や同市の市民団体も同日、三沢基地などに抗議文を提出。「三沢基地周辺町内連合会」の岩本芳勝会長は「全国で米兵による事件が相次いでおり、安心して生活できない」と米軍を非難した。【喜浦遊】

毎日新聞 2008年5月3日 地方版

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