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看護師を副院長に起用する病院、関西でも増加 (1/2ページ)

2008.5.4 20:14
このニュースのトピックス病気・医療

 医師がほぼ独占していた病院の副院長ポストに、看護師を起用するケースが増えている。患者本位の医療の充実が求められるなか、幅広い診療科の患者に身近に接し、スタッフの動きにも精通した看護師の視点が有効との見方が定着しつつあるためだ。看護師に副院長ポストという“出世”の道を開くことで、激務のため不足しがちな看護師の確保につなげている病院もあるといい、医療関係者は「効果は絶大」という。

 全国病院事業管理者等協議会(武弘道会長)が実施した昨春の調査では、全国約8000病院のうち、看護師を副院長に起用したのは110病院だが、16年に前年の3倍に急増。最近は200病院に達しつつあるという。特に経営改革を迫られている公立病院や大学病院での導入が目立つ。

 大阪市立大医学部付属病院(大阪市阿倍野区)では、平成18年4月から看護部長が副院長を兼務。高松智恵子看護部長(54)は「看護師が経営にかかわることで明らかに院内の空気が変わった」という。同病院に所属する看護師は現在800人以上いるが、副院長登用後はすべての診療科に精通する看護師のネットワークを生かし、内科や外科など診療科を超えた病床の活用を行うなど看護師を直接経営に参画させている。

 また、同病院の採用担当者は、看護師を送り込む学校側の意識も変化していると実感。「2〜3年前から、学校側に『副院長は看護師ですか』と聞かれるようになった。看護師をどうみているのかを1つの指針としているようだ」と分析。今年度の新規の看護師採用は、早い段階から定員分を確保できたという。

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