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男子中学生2人「棒で殴った」 水戸の水鳥殴打死事件

2008年05月03日23時20分

 水戸市の中心部にある千波湖で先月末、ハクチョウなど7羽が殴られて死んでいるのが見つかった事件で、茨城県警の調べに対し、水戸市内の男子中学生2人が「棒で殴った」などと話していることがわかった。県警は動物愛護法違反などの疑いで引き続き中学生から事情を聴くとともに裏付け捜査を進めている。

 県警のこれまでの調べによると、4月28日朝、千波湖の北側の湖畔約1キロにわたり、コクチョウ5羽とハクチョウ2羽が死んでいるのを散歩中の女性が見つけた。いずれも頭や首を棒状のもので殴られた跡があり、湖を管理する水戸市が動物愛護法違反の疑いで水戸署に被害届を提出していた。

 県警の解剖の結果、ハクチョウとコクチョウは首を折られたり頭の骨が割られたりし、いずれも激しい内出血を起こしていた。実況見分では巣の近くで大量の血痕も見つかった。

 県警は、事件があったとみられる夜間から早朝を中心に、千波湖周辺で公園利用者などから聞き込み捜査を実施。この結果、中学生ら数人が事件現場にいた可能性があるとの情報があり、話を聞いたところ事件への関与を認める内容の供述をしたという。

 千波湖では3月以降、この事件のほかにコクチョウとハクチョウ計14羽が死んでいるのが確認されており、県警は関連がないか調べている。

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