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外貨預金:円高・ドル安でドル建て金融商品の人気が上昇

 最近の円高・ドル安を受けて、ドル建て金融商品の人気が上昇している。大手銀行でドル建て外貨預金の残高が急増しているほか、ドル建てのMMF(マネー・マネジメント・ファンド、短期公社債などで運用する投資信託の一種)を購入する個人投資家も増加傾向にある。円高のうちにドル商品を購入しておけば、円安になった段階で差益が得られるとの期待があるようだが、さらに円高が進行すれば損を出す恐れもあり、注意が必要だ。

 大手各行の3月末の外貨預金残高は昨年12月末と比べ、みずほ銀行が27%増の5100億円、三井住友銀行が26%増の4006億円、三菱東京UFJ銀行は15%増(金額は非公表)だった。

 りそな銀行は20%増で、円相場が一時1ドル=95円台に急伸した3月に増加分の7割近くが集中している。3月の外貨預金の新規口座の開設数は2月の約12倍に達したという。

 4月に入って円高・ドル安が一服したため、ひとまず差益を得ようと外貨預金を解約する動きもあるという。 一方、日本証券業協会のまとめによると、円高が進行し、1ドル=105円を切った2月以降、米ドル建てMMFの残高が増えている。1月末に約9490億円あった残高は、2月末に約9610億円、3月末には約9660円となった。

 2月以降は「今後は円安に反転すると判断した投資家が増えた」(大手証券)というが、実際は必ずしも円安となっておらず、実質元本割れ状態にある投資家も少なくないようだ。【大場伸也、野原大輔】

毎日新聞 2008年5月2日 20時59分

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