温暖化対策、日中で共同文書策定へ

　日中両政府は、今月７日に行われる首脳会談で、日本の温暖化対策を前向きに評価する気候変動に関する共同文書を策定する方針で合意しました。

　中国の胡錦濤国家主席が来日して行われる日中首脳会談で、中国側は、今年１月に福田総理が提唱した産業分野ごとに温室効果ガスの削減目標を積み上げるセクター別アプローチという手法を「有用」と前向きに評価し、共同文書を策定する方針で、日本側と合意しました。

　また、中国側は、ポスト京都議定書のプロセスにも積極的に参加する考えを共同文書の中で表明するものとみられます。

　一方、日本側からは、発電所のエネルギー効率化など環境分野での技術支援などが盛り込まれる見通しです。

　セクター別アプローチをはじめとする日本の温暖化対策案は、これまで途上国から十分な理解が得られておらず、日本政府は、中国との間で共同文書を策定することで、７月の洞爺湖サミットでリーダーシップを発揮したい考えです。（02日11:17）