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【滋賀】

ヒキガエルがイワナの背にギュッ 奥伊吹キャンプ場で奇妙な光景

2008年5月1日

まるで恋人同士のように泳ぐナガレヒキガエルとイワナ(河合元夫さん提供)=米原市甲津原で

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 「神秘の美魚」とも呼ばれるイワナの背に、ナガレヒキガエルが抱きつきながら遊泳?−米原市甲津原の奥伊吹キャンプ場を仕事で訪れた大工河合元夫さん(58)=岐阜県瑞穂市=が先日、場内の池でこんな奇妙な光景をカメラに収めた。スタッフや利用客は「カエルがイワナに恋したのかも?」と見守っていたが30日朝、抱きついたまま死んでいるのが見つかった。スタッフらは「最期まで一緒だったんだね」と異色カップルの死を悼んだ。

 このカップルが見つかったのは約1週間前。池をのぞいた利用客が見つけ話題になり、河合さんが撮影に成功した。遊泳を何度も確認したキャンプ場スタッフの草野穣治さん(26)によると「カエルは後ろ足を動かし、楽しそうに泳いでいた」という。

 淡水魚や両生類に詳しい県立琵琶湖博物館の桑原雅之学芸員(48)によると「オスがメスに抱きつくのは繁殖期の習性。カエル同士ならあり得るが、別の生物を捕まえるのは珍しいのでは」と話していた。

 (大橋聡美)

 

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