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<地裁所長襲撃>2被告無罪確定へ 検察側が上告断念検討

4月30日12時13分配信 毎日新聞


 大阪市住吉区で04年2月、大阪地裁所長が若者数人に襲われた事件で、強盗致傷罪に問われた会社員、岡本太志(30)と同、そう敦史(33)両被告に対し、1審・大阪地裁判決を支持し無罪(求刑懲役8年)とした大阪高裁判決について、検察当局は上告を断念する方向で最終調整に入った。上告は、高裁判決に最高裁判例違反か憲法違反があることが要件だが、法務・検察幹部は「該当しない」と判断したとみられる。上告断念により、両被告の無罪が確定する。

 事件は、有力な物証や目撃証言がない中、両被告と当時13〜16歳の少年3人の計5人が逮捕・補導された。このうち地裁所長に体当たりをしたとして補導された当時13歳の少年(18)について、大阪高裁は4月17日の判決で、「犯行時間に別の場所にいたがい然性がある」としてアリバイ成立を認定した。

 そのうえで当時13歳の少年と一緒に地裁所長から現金を奪ったと供述し、両被告の関与を認めたとされる当時14歳の少年(19)と当時16歳の男性(21)の自白についても、大阪高裁は「証明力は減じられる」と認定、両被告を無罪としていた。

 上告期限は5月1日で、検察当局は高裁の事実認定は受け入れられないとの立場だが、上告要件を満たす主張は困難であると判断した模様だ。ある法務・検察幹部は「少年の自白に立脚して組み立てた事件。その自白を崩されては厳しい」としている。 

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最終更新:4月30日12時41分

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