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北京五輪:聖火リレー ソウル、衝突相次ぐ 中国人1万人、警官・報道陣負傷

 【ソウル中島哲夫】北京五輪の聖火リレーが27日、ソウルで行われた。チベット問題や中国に脱出した北朝鮮住民の強制送還などを理由に抗議行動に出た各種市民団体と、中国からの留学生ら大規模な「応援団」との衝突や摩擦が相次いだ。

 日本から空輸された聖火は、同日午後2時過ぎから約5時間、88年夏季五輪ゆかりのオリンピック公園からソウル市役所前広場まで22キロの区間で80人余りがリレー。韓国警察当局は9300人を投入して厳戒態勢を敷いた。

 出発・到着地点とコース沿道の主要ポイントは、韓国メディア関係者によると「動員されたと見られる留学生など少なくとも1万人以上の中国人」の人波と大小の中国国旗で埋まった。「韓国建国以来初めて」の事態だという。リレーの列に乱入した男など韓国に住む脱北者3人と、中国人留学生1人が騒ぎに関連し逮捕された。

 しかしKBS放送などによると、韓国のデモ隊と中国人「応援団」の衝突は中国側が数の力で圧倒。出発地点近くで起きた衝突では、韓国側の牧師など180人余りが、1500人以上の中国人グループの攻勢を受けた。ペットボトルや角材、歩道のブロックなどを投げつけられ、韓国側の十数人が被害を受け、新聞社カメラマンも負傷し病院に運ばれた。

 市役所前広場付近では、チベットと台湾の旗を振っていた少数のデモ隊が中国人グループに追われて近くのホテルに逃げ込んだ。中国旗を振りながらロビー内に入った追跡者らを阻止した警官が逆に鈍器のようなもので頭を殴られ負傷した。

毎日新聞 2008年4月28日 東京朝刊

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