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「脱南者」が年間8万人

「脱南者」。
聞き慣れない言葉だが、「脱北者」に対するものだ。
北朝鮮から逃げ出した人を「脱北者」と言うのはほとんどの人はお分かりになるだろう。

これに対して「脱南者」とは韓国を捨て海外に逃げる人のことだという。(脱韓者が国名的には正しいではないかと言われるムキもあるかもしれないが、それはさておき)

その数が年間8万人。日本人のほとんどはこのような状況に気がついていない。
だが、これは韓国政府も発表している事実なのだ。

韓国の経済・社会は何が何か変だ。
韓国の国際収支は経常収支が赤字にも関わらず、資本収支(外国からの借り入れなど)の黒字によるウォン高が止まらないという不思議な構造になっている。韓国の国際収支の歪みに焦点をあて、韓国の経済と社会の現実をまとめた書籍が話題となっている。

中小企業診断士の三橋貴明氏が6月に出版した『本当はヤバイ! 韓国経済』(彩図社刊)が売れている。出版1カ月を経ず、続編を書いて欲しいとの声が出版社に数多く届けられている状態だという。

IMF管理下で、韓国の銀行はほとんどが外資の傘下に入ったということは、よく知られているが、その度合いとなると詳しく知る人は少ないだろう。だが、韓国の主要銀行7行のうち6行が外資比率は50%以上となっているのだ。ゴールドマンサックス、ローン・スター、シティグループといった投資ファンドや銀行が大株主としてズラリと並んでいるのだ。

また、通貨危機以降、韓国の大手企業は外資系銀行や、外資ファンドの資本の支配の元にあり、毎年莫大な配当金をこれら外国人に貢ぎ続けている。06年12月決算の韓国上場企業204社が支払った配当総額は8兆5000億円。このうち、外国人に払われた配当金は4兆4000億円。つまり、半分以上が韓国人ではなく外国人に支払われている。

韓国を代表する現代自動車の価格も変。現代の主力車、グレンジャー3・8は、米国での価格は約305万円、これが韓国国内では487万円で売られているのだ。ソナタ2・4という車種では、米国価格193万円に対し、韓国国内での価格は308万円という。

あまりにもバカバカしい内外価格差だ。

韓国企業は国内の韓国国民から利益を搾取し、海外で極端なダンピングを行いシェアを拡大している図式を端的に指摘している。

そして、衝撃的なのが、冒頭の「脱南者」。
北朝鮮から韓国に入国した「脱北者」の合計が1万人になったと今年の2月にニュースになったという。だが、「脱南者」の数はその比ではない。2002年に1万3000人だった脱南者は2005年には8万1000人。しかも、韓国統計庁の調査ではその85%が30歳未満の若者という。

筆者の三橋氏は年間に8万人も若者が消えていく社会など戦争中の国でしかあり得ない現象だと驚く。この理由は若者の就職先不足や格差問題のようだ。韓国の大卒の有効求人倍率は0・25。4人に1人しか就職できないわけだ。しかも、韓国の大企業の初任給は、日本の大企業の初任給を超えるところも多い。しかし、それは極一部の人、現実はその就職ができないのだ。さらに、韓国社会は格差が日本のそれを数段上回る。高収入を得る人と時給300円、月給5万円で働く人々の2つ階級の分化が極端に進んでいるのだ。

こんな韓国社会に絶望した若者たちは脱南者となってアメリカなどに続々移民しているのだ。06年アメリカ連邦人口統計局が発表した韓国人の合法的移民者数は、ついに100万人に迫った。アメリカにはほぼ同数の韓国人不法滞在者が居住しているという。かくして、脱南者はアメリカ以外にもカナダ、オーストラリア、欧州へと合法、不合法を問わず続々と増え続けている……。

三橋氏の『本当はヤバイ! 韓国経済』が評判を読んでいるのも理解されよう。
『ZAITEN』9月号(8月1日発売)では、同書の中から韓国経済の歪みについて代表的ものを紹介していただいたのでぜひ、ご一読を。

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