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生ホルモンで犬回虫に感染

 韓国産キムチの一部製品から犬回虫卵が検出されているなか、犬回虫感染患者のほとんどが生ホルモンを食べていたことがわかった。

 サムスン・ソウル病院の林在勳(イム・ジェフン)教授らは、1年間免疫細胞の好酸球数値がこれといった理由もなく上がった103人を対象に犬回虫抗原・抗体免疫検査を行ったところ、70人から陽性反応が出た。

 好酸球とは体内にアレルギーや寄生虫の感染がある時に増える白血球のこと。

 つまりこれまで好酸球数値が上がった原因を知らずにいた患者10人のうち7人が、実は犬回虫感染者だったことがわかった。問題はこれら犬回虫感染者が、普段から生ホルモンを好んで食べていたことだ。

 研究チームは感染者の食習慣を調査した結果、42人(60%)が日頃から生ホルモンを好んで食べていたことがわかった。

 患者の朴某さん(52)は、今年5月に微熱で病院を訪れた際、超音波検査で肝臓に微細な膿瘍が数ヶ所見つかった。

 犬回虫による膿瘍だった。朴さんは、日頃から2、3ヶ月に一度の割合で生ホルモンを食べていた。

 生ホルモンを食べた人が犬回虫に感染したのは、牛が飼育過程で犬回虫に感染していたためだ。

 犬の糞の中の犬回虫卵が牛の体に入り、肝臓で幼虫に成長し、人がこの肉を食べると、その幼虫が人の肝臓や肺に入り寄生するわけだ。

 実際に研究チームがソウルのある家畜市場で生ホルモンを購入し顕微鏡検査を行ったところ、一部の生ホルモンから幼虫が見つかった。

 犬回虫の幼虫は大きさが0.5ミリしかないため肉眼では見えない。

朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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