関塚監督　不整脈で辞任　後任に高畠コーチが上昇

　川崎は２４日、関塚隆監督（４７）が体調不良を理由に辞任し、後任に高畠勉コーチ（３９）が昇格すると発表した。関塚監督は９日に入院し、精密検査で不整脈と診断された。今季のＪリーグで監督交代は浦和に続き２チーム目。

　午後練習の開始前、川崎市の麻生グラウンドで武田信平社長ら幹部と関塚監督が緊急ミーティング。選手やスタッフにも退団のあいさつを行った。突然の退団に多くの選手が涙したという。「過度の疲労とストレスが原因。さらに治療の必要がある」という検査結果を受け、関塚監督は２３日に辞任を申し入れてクラブもこれを了承。「２週間程度で戻るつもりだったが、さらに休養が必要という診断だった。体がベストでない状態では指揮を執れない。残念。今季やり切りたかった」と、同監督は目を赤くしながら辞任の理由を説明した。

　２００４年に就任した関塚監督は１年で川崎をＪ１昇格へ導き、０６年にはリーグ２位、昨季はアジア・チャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）８強、ナビスコ杯準優勝などの実績を残した。川崎は今季２勝２分け３敗の現在１２位。