【石原都知事会見詳報】２　新銀行問題「元実務責任者の参考人招致も」 (1/3ページ)

　−−新銀行東京の再建に期待することは

　「再建のための施策をきちんと講じて、繰り返し申しますと、セカンドステージはね、ただ融資をするだけじゃなくてね、もっと幅の広い業務の展開をしてね。そりゃやっぱり銀行自体の足腰を力をつけないとね、あの危ない融資というのはできないですからね。そっちで損をしてもこっちでもうかるみたいなね、要するに複合的な経営をしなければダメだと思います。その機会は十分あったし、要素もあったんだけどもやらなかっただけのことだから」

　−−新銀行をずっと取材してきたが以前、仁司元代表執行役は「他の銀行が何十年かけて貸している融資を３年でやらねば」と重圧を感じていた。また「企業が借金を返すために融資する」と多重債務への道を開くことも公言していた。知事はこれらを知らなかったか

　「まったく知りません。ですから再三、あなたも議会を傍聴しましたか。（議事録を）読むだけじゃなく、実際に立ち会ってもらいたいけれど。そうでないと実感がわかんでしょうから。僕はやっぱり、次の機会に、仁司さんなり、そういう実務責任者っていうのを参考人として呼んで、皆さんの前で真偽をハッキリさせたほうがいいと思う。あるいは新銀行がこれから訴訟を起こすなら、その場で実態がわかってくるでしょう。そうしないと、一方的に心情的なベースの上だけでものを言ったって、本当の理解にはつながらないと思います」