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【石原都知事会見詳報】2 新銀行問題「元実務責任者の参考人招致も」 (2/3ページ)
−−都として3年間チェックできなかったのは…
「いやあなたも専門にマークしてきたんなら、どういう機構で銀行が運営されてきたか知っているでしょう。執行部と、取締役会という監視機関があったわけです。これはこのごろのアメリカの会社の特性らしいけれど、これはね、いろんな人間を見つけてきて執行部として仕事をさせる。一方、監査っていうか監視をする取締役会がある、そういう機構なんですよ。その取締役会なるものが、身内の人間ばかりが取締役会を構成していて。だから監視をして執行部の成績が悪かったら首をすげ替えたりするわけですが、そういう機能を持ち得ない取締役会つくっても無理だったと思う。だいたい私は最初から、この構成に疑義を呈したし、記録にも残っていますけど。そういうことを複合的に検証しないと、どこに一番大きな責任があるか、浮かび上がってこないと思いますよ」
−−これはもともと、知事が発想した銀行で
「そうですよ」
−−もともと、専門家でない人が銀行を立ち上げたことに無理があったと思わないか
「いやそうじゃない。こちらが素人だってことは知ってますよ。ですから専門家の意見を聞いた。その中には銀行業務に精通した人がたくさんおりました。そういう人に相談して、機構をつくりマスタープランをつくった。ただマスタープランといっても、業務をやっている人間がそれをどうやって運用するかということはその人間の能力にかかってくることで、マスタープランのせいでがんじがらめになって何もできなかったというなら、最初からしなければよかった。自分の能力の限界を示すことじゃないか」
−−3年間、チェックをしなかった
「チェックはしてきましたよ。ただそのチェックの過程ってのは、どういうずさんなものだったか、あるいは相手(執行部)から出してくる資料に改竄(かいざん)があったり粉飾があったりということがだんだん分かってきた」