厳戒の長野聖火リレー終了、4人負傷し3人を逮捕

2008年 04月 26日 16:19 JST
 
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 [長野 26日 ロイター] 北京五輪の聖火リレーが26日に当地で行われ、大きな混乱なく終了した。消防・警察によるとリレーを支持する中国人4人が負傷、男3人が逮捕された。逮捕された男の1人はチベットの旗を持って沿道からリレーコースに飛び出し、警察官らによって取り押さえられた。

 今回の聖火リレーでは、チベット問題をめぐる妨害行為が予想されたことから、警察官3000人以上が動員され厳重な警備体制が敷かれた。中国メディアは25日、同国政府が亡命中のチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世側と対話をする意向があると伝えている。

 聖火ランナーの走行中は、100人近い警察官がランナーの左右両サイドで二重の盾となり警護。白と青のトラックスーツを着た中国からの聖火警備隊2人もランナーのそばで並走した。沿道には多くの中国支持者らが赤い中国国旗を振る姿がみられた。

 また、長野駅周辺では、中国人グループやチベット支援者らによる抗議グループ、日本の右翼系活動家らによる小競り合いがあり、負傷して顔から血を流す男性の姿がテレビで放送された。

 人権団体アムネスティ・インターナショナルのメンバーは長野駅前で、中国の人権問題をめぐる抗議活動を実施。それに対して中国政府の支援者らが近づき、「うそつき」と叫ぶ騒ぎがあった。

 国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長は26日のフィナンシャル・タイムズ紙で、聖火リレーをめぐる問題についてコメント。西側諸国に対して人権問題を理由に中国を非難することを止めるよう呼び掛けるとともに、敬意のある「対話」を行うべきだと述べた。

 次の聖火リレーは韓国のソウルで27日に行われる。

 
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