光市母子殺害事件（加害者に殺意を否認させる法律家）
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山口県光市の母子殺害事件で殺人罪などに問われた当時１８歳の元少年（２６）の弁護人に対する懲戒請求が、弁護人の所属する法律事務所や所属弁護士会にメールで多数送られていることが分かり、有志の弁護士５０８人が１９日、「被告が弁護を受ける権利を否定する言動に抗議し、直ちに中止を求める」との緊急アピールを発表した。懲戒処分を求める請求は計数百件に上るという。 この懲戒処分の請求活動は、事件への関心の高さから複数のサイトで取り上げられ、一部からの参加呼びかけに応じて広まったらしい。 ネット上には、懲戒処分請求の理由として「弁護人らは意図的に裁判を遅らせている」「被害者感情に配慮すべきだ」「持論の死刑廃止論を特定の裁判に持ち込むべきではない」などと、弁護人らに批判的な書き込みが目立つ。 意見の中に、裁判の弁護人への懲戒処分を呼びかける書き込みがあり、弁護人２１人の所属する法律事務所や所属弁護士会の名称が明記されていた。また、懲戒処分を求める書面のフォームまで出回っており、これを使った請求が各弁護人の所属弁護士会に届いているという。 ネット上では、「何を根拠に処分を請求するの？」と行動に懐疑的な意見や、「弁護人への応援メールを送りたい」との書き込みもある一方、「こうした行動で弁護人に処分が行われるとは思わないが、一般国民の声は届けられる」「死刑廃止運動を牽制（けんせい）する事実上の抑止効果になるのではないか」などと請求活動を支持する書き込みも掲載されている。 こうした請求活動に対し、アピールの呼び掛け人の１人、前田裕司弁護士は「基本的人権を守る弁護士への攻撃だ」と話している。 日弁連では、懲戒請求の有無について「答えられない」としている。 ■光市母子殺害事件 １９９９（平成１１）年４月１４日、山口県光市の会社員、本村洋（もとむら・ひろし）さん（３１）方で妻、弥生（やよい）さん＝当時（２３）＝が絞殺後乱暴され、長女、夕夏（ゆうか）ちゃん＝同（１１カ月）＝も床にたたきつけられた上、絞殺されているのが見つかった。県警は元少年＝当時（１８）＝を逮捕。検察側の死刑求刑に対し、一審山口地裁は２０００年３月無期懲役の判決。０２年３月の二審広島高裁も一審判決を支持し、検察側が上告。最高裁は０６年６月「特に酌むべき事情がない限り死刑を選択するほかない」として二審判決を破棄、審理を差し戻した。
死刑の是非について書くつもりもないし、冤罪について書くつもりもありません。根本は、加害者が自分の失敗や非を認めるかどうかだと言いたいだけです。自分がどういう意識で行動したのか正直に話してほしいと言うことです。あまりにもちぐはぐで不自然な言い分ばかりで閉口しますね。
確かに警察などの強制的な自白による冤罪もあるでしょう。でも、一旦殺意を認めた被告が、法律家と話した途端に殺意を否認し、自分だけが悪いわけじゃないんだという論理を展開するのはどうにもいただけません。加害者やその家族の立場になってみろと言うかもしれませんが、私には、債務者が借金を作ったことを貸し手の責任にし、借金から逃げることを貸し手や保証人のせいにする人たちを連想させます。
以前、メル友が（親にお金を貸しましたが子供への返済は後回しで、質に入れた貴金属のために質屋に一生懸命利息を払ってるようです）、「一辺保証人になって出てきてみやがれ〜〜」と言ってましたが、「一度愛する人を殺されてから弁護してみなさいよ。一度でも誰かに裏切られて、借金残されてから言いなさいよね！」と私も言いたいです。
「罪を憎んで人を憎まず」と言いますが、被害者側がそう言えるとしたら、たとえ過失だとしても加害者が真摯に反省して、その思いが被害者側に届いた時ではないでしょうか？ その葛藤を履き違えている人が多いような気がするし、第一、周りが、いえ、加害者側にいる人が被害者側に強いることではないでしょう。
債務者が相談に行けば往生際の悪い保証人が悪者になり、保証人が相談すれば今度は悪あがきしたり逃げ回る債務者が批判されます（※追記 一応債務者を批判してくれますが、保証人が代弁することが避けられない状態であれば、結局は債務者と同じ扱いを受けます＝払えなかったらさっさと自己破産したほうが身のためです）。
専門家って本当はつらいのかもしれませんが（あるいはビジネスとして淡々としてるかもしれませんが）、少なくとも、
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実は奨学金問題関連なんですが、光市の殺人事件と関連して思うところがあります。被害者の夫によると、被害者女性は奨学金を受けていたらしいんですね。夫は、「彼女がただ被害者としてだけ見られるのは耐えられない、奨学金までもらって一生懸命勉強していた」と。で、気になるのは「返したのか？」ということなんですけどね。奨学金をもらって勉強したら、その後社会に還元しようとするのが普通なのに、この女性は卒業するかしないかで合コンにひっかかりすぐ妊娠するわけで。産休あけも職探しもせずに平日の昼間からうちにいた。だからこそ殺されたわけです。奨学金貰う人にはかように自覚がたりないんですよね。というわけで奨学金の話を聞いていらい、心情的にはたいして同情できなくなったので楽になりました。
2007/7/3(火) 午前 0:20 [ rentaijimu ]
なるほど。確かに奨学金をもらっていたのに返す努力をしなかったのではないか？となると、そういう見方もありますね。
＞職探しもせずに平日の昼間からうちにいた。だからこそ殺されたわけです。：ただその展開ですと、もし幼児をつれてハローワークにでも行く途中で通り魔にあって殺されたなら同情するけど、家にいて殺されたから同情できないということになりませんか？ それは殺人事件の問題とは別次元のような気がするのですが・・・
2007/7/3(火) 午前 0:36
>ただその展開ですと、もし幼児をつれてハローワークにでも行く途中で通り魔にあって殺されたなら同情するけど、家にいて殺されたから同情できないということになりませんか？
奨学金のコンテクストでいえば、職探しをしていればまだしもです。でも基本的にはきちんとした避妊だと思いますよ〜少なくともお金を貰って勉強したならね。でも、おっしゃるとおり殺された人がどんな人であったかは殺人の是非とは別問題です。「同情」はあくまで心情であって、法的な話ではないです。（この意味では夫氏の「いい人だった」戦略も同様に無関係だとおもいますがね）
2007/7/3(火) 午後 9:40 [ rentaijimu ]
＞でも基本的にはきちんとした避妊だと思いますよ〜少なくともお金を貰って勉強したならね。：それはもちろん同感です（実はコメントを読んで、『あらら、それはないわよねえ。気をつけなくちゃ』と思ってました）。
奨学金をもらう時に保証人を頼んだのか、機関保証にしたのかわかりませんが、就職して返すまで至らなかったことで、身内がとりあえず？肩代わりしたかもしれないし、あるいは他の誰かが迷惑したかもしれないし。。。。社会的に責任を伴うことを理解したうえで奨学金を借りて、一生懸命勉強してほしいですね。
2007/7/3(火) 午後 9:54
でも、rentaijimu さんは優しいですね。私はこの事件については、加害者が自分の非を認めないことや、人を殺したという事実を正当化しようとする法律家への疑問ということで見ていました。
正直に言って、被害者側の心情については、変な言い方ですが同情めいたものはありませんでした。うまく言えないのですが、辛さや口惜しさに対して鈍くなってるのかもしれませんねえ。
2007/7/3(火) 午後 9:56
なお、奨学金返済の滞納について続けるなら、奨学金をもらっていようといまいと、一生懸命勉強するのは当たり前だと思うし、もっと言えば、真面目に勉強していてもいてもいなくても、借りたお金を使ってしまったなら一生懸命働いて返すのが普通だと思います。
刑事事件の被害者は、私が同情しなくても世間が被害者として認めてくれるので、あまり同調する気にならないのかもしれませんね。民事の被害者というか、被害者だと訴える側については、被害者側の自己責任を問われるケースもあるので、ついつい加害者側の心理を追求したくなります。
2007/7/4(水) 午前 8:46
そうですね、破産の場合被害者（保証人）にはだれも同情してくれないですからね。
ところで
>奨学金をもらっていようといまいと、一生懸命勉強するのは当たり前だと思うし、もっと言えば、真面目に勉強していてもいてもいなくても、借りたお金を使ってしまったなら一生懸命働いて返すのが普通だと思います。
見事な正論です。忘れてました（＾＾；。流石仲澤さん！
2007/7/4(水) 午後 1:19 [ rentaijimu ]
＞見事な正論です。
ありがとうございます。今度東京へ行くことがあれば大阪まで足をのばしますから座布団ください＾＾。
2007/7/4(水) 午後 7:28