医師不足など地方が直面している医療問題を考える「地域医療を守る地方議員連盟」が26日、札幌市で設立総会を開く。道内の市町村議30人が名を連ね、超党派の広域議員ネットワークとして情報交換や勉強会を進めていく方針。
連盟は、上川管内上富良野町の金子益三町議(39)が知り合いの議員たちを通じて参加を呼びかけたところ、道北や道東を中心に道内のほぼ全域の23市町村、30人が参加を表明。ほかにも50人が趣旨に賛同した。
参加議員の地元の多くは医師不足や自治体病院の閉鎖など深刻な問題を抱えている。道のまとめでは、道内に約1万2000人いる医師のうち半数が札幌圏に集中するなど地域間格差が激しく、道内の市町村立病院の7割が医療法で定める医師標準数に満たない状況にある。
呼びかけ人の金子町議は「北海道の地域医療を何とかしなくてはならないという思いで声を上げた。地域医療のために議員がやるべきことは何かを考えたい」と話している。設立総会では夕張市の医療法人財団「夕張希望の杜」の村上智彦理事長が講演する予定。【鈴木勝一】
毎日新聞 2008年4月25日 地方版