レラカムイ・折茂、球界最高額の４０００万円

“キング・オリモ”が風神をプレーオフへ導く―。ＪＢＬレラカムイ北海道のシューティングガード折茂武彦（３７）＝１９０センチ、７７キロ＝が契約更改交渉に臨み、現状維持の球界最高、４０００万円（金額は推定）で合意した。

契約更改を終え笑顔で会見に応じる折茂選手

　さあ１６期目　晴れやかな表情で会見会場に現れたミスター風神が、新たなプライドと使命感を口にした。「契約内容には満足している。今季もプロとして自分のスタイルを貫き、目標のプレーオフ進出に貢献したい」

　ＪＢＬでは外国籍選手の年俸の上限が１８万ドル（約１８６０万円）と定められている中、年俸４０００万円はリーグ最高峰だ。

　トヨタ自動車から昨年移籍、リーグ最年長１５回目のシーズンでも健在ぶりを十分示した。リーグ戦３５試合中３４試合に出場し１試合平均３６・５３分とほぼフル出場。１試合平均１６・３５得点、３Ｐ成功率も４２・３７％とリーグ２位で、シーズン「ベスト５」に選出。１月２６日の三菱電機戦では通算５０００得点、３Ｐ５００本の大記録も達成した。「個人的にも今季は、昨シーズン以上の成績を挙げたい」と衰えることのない挑戦心を披露した。

　新シーズンに向け、チームには昨季球宴のＭＶＰのフォワード朝山正悟（２６）＝前ＯＳＧ＝、大学ＮＯ１ガード阿部友和（２２）＝大東大出＝の新戦力も加わった。「朝山君は、０６年世界選手権代表候補合宿でも同室になったが、どんな場面でも物おじしない熱いハートの持ち主。力強い戦力になると思います。阿部君もプレーは見ていないが楽しみ」と期待した。

　３月２日のファン感謝デー以降、ボールには１回も触れていない。「トヨタ時代はプレーオフや日本代表合宿などがあったし、こんなに休んだのは初めて。ＧＷ明けから体を作り、今季も“オリモ”らしいプレーでファンの期待に応えたい」フル充電のミスター風神が、１６季目のシーズンへ間もなく始動する。

　◆折茂　武彦（おりも・たけひこ）１９７０年５月１４日、埼玉県上尾市出身。３７歳。血液型Ａ。埼玉栄高から日大。日大４年でインカレＶ。９３年にトヨタ自動車入りし０７年春まで所属。９３年に日本代表初選出。９８年と０６年の世界選手権代表。オールスター戦では６度のＭＶＰ。リーグ戦では９６年から８季連続の日本人得点王。家族は妻と１男。好きな言葉は「成せば成る」。１９０センチ、７７キロ。

　◇応援団　当麻町に「レラカムイ北海道応援団当麻レラの会」（舟山勝治会長）が設立。今後は交流事業や、同町でのチーム合宿を実施する予定。

　◇本道プロ球団の高額年俸選手　プロ野球パ・リーグで昨年２連覇を達成した日本ハムファイターズでトップは、稲葉篤紀外野手（３５）の２億４０００万円。昨季の沢村賞・ダルビッシュ有投手（２１）は２億円、森本稀哲外野手（２７）は１億３０００万円。サッカーでＪ１に昇格したコンサドーレ札幌では、ＭＦクライトン（３０）が４０００万円で最高、ＭＦ西谷正也（２９）が１８５０万円で続く。（金額は推定）

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（2008年4月25日10時09分  スポーツ報知）