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なんかドロボーって感じ:福島県矢祭町


「合併しない宣言」をしたことで有名になった福島県矢祭町がこんどは「本を買わない宣言」をした。町に図書館を新設する予定らしいが、全国に古本の寄贈を呼びかけているそうだ。「本の死蔵はもったいない」と町長。マスコミ各社はこの話しを好意的に伝えているが、これって、なんとなく、ネット上での音楽ファイルの無断コピーを思わせる話だ。

この町長は本の価値は媒体の価値だと思っているようだ。つまり紙の価値=本の価値。だから紙がそのままおいてあると「もったいない」。でも、本の価値はその中身の価値であって、媒体の価値ではない。著者や出版社から見ると「本を買わない宣言」なんてドロボーみたいに見えることだろう。この図書館が設置されれば、町民は実に、著者にも出版社にもびた一文払うことなく、その内容を勝手に手に入れることが可能になるからだ。もう、町ぐるみのドロボーである。

もっとも、本という媒体は著作権という考え方があまり広まらないうちからあるので、著作者に無断で本を貸し出しても、コピーをしても、差し障りはないという感覚はあることは事実である。実際うちの学生など、図書館で借りた教科書の1ページ目から最終ページまで全文をコピーして教室に持参することも平気である(学生諸君、これは海賊版のソフト使用と同じで完全に著作権法違反なんですよ)。また、図書館というものも世界中にあって、本がただで借りられるのはどの国でも当たり前だ。これが国民の知識レベルを高めるのに大変役にたっているのも事実である。つまり、「知識」には一方に「公共財」的性格があり、誰にでもアクセス可能にしておくことには社会的な便益があるのである。

でもね、だからこそ、せめて公共の図書館くらいは「お金を出して」本を買わなければならないのである。レンタルビデオ屋みたいに、レンタル本は通常より高くてもよいと思うくらいである。そうでなければ「公共財としての知識」は供給不足になる。あるいは、大学の教員のように、他で生活が保証されている著者が競争上有利になることだろう。

矢祭町は金がないといいながら、図書館、つまりハコモノ建設の方には一億円以上の金を拠出する。また、図書館の職員はおそらく公務員となり、こちらも給料をもらうのだろう。だが、図書館にとって本当に価値あるもの、つまり本の中身を作成した、著作者にも出版社にも一円たりとも払う気はない、これこそが「本買わない宣言」の意味するところである。本を書いた人がタダで、他人の本を貸しているだけの公務員が給与をもらえるというのはしっくりいかない話である。図書館も、借りる人も、本にはびた一文金を出さない宣言。そんなことは本来恥ずべきことで、やるとしてもこっそりやればいいのに「宣言」までして。こういうのを貧すればなんとやらと言うのだ。

送料は送る人の負担。町はタダで送ってくれた人には感謝状を送るという。こんな切手代こそ無駄金というものだ。本当に感謝すべき先は、ロハで知識を提供してくれている、あるいは無断コピーを許してくれている、本の著者でり出版社であろう。

本来は、町は「本」を経費で購入し、ハコモノのほうを節約して、町役場の一室を提供して図書室をつくるべきなのではないか。部屋がなければ、職員をリストラしてスペースを確保すればよい。また全国からカンパしてもらうべきは、本ではなく、廃棄する書架。また、司書には給料は支払わず、本をタダ読みする町民がボランティアで担当すればよい。そのくらいのことをしから「合併しない」などと大口をたたいたらいいではないか。

追記:ちなみにこの自治体が不愉快なのは、「金がない」といいながら、みずから節約の方法を拒否していること。一般に田舎の自治体が自主財源で賄えるのは一般会計の3割くらいである。農家の所得捕捉率が著しく低いからだ。ひどいところになると3%くらいで、あとは全部都会の納税者が納めた税金をタダ取りして埋めている。その貴重な三割がなにに消えているかと言うと、公務員の給料。小さな自治体では、住民の人数の割りに公務員数が多くなるからだ。

市町村合併は多すぎる市町村を整理統合し、いらない公務員を削減することにこそその目的があったはず。だから、「合併しない」と大口をたたくなら、東京都くらいの担税力がなければならない。本買う金を節約して海賊版で済ませるような自治体が「合併しない」なんて、他人の税金をあてにする寄生虫、ただのわがままではなかろうか。図書館であれ、なんであれ、何かを買いたければ、一生懸命働いて自分で買うのがあたりまえ。弱小自治体もせこいことばっかり考えてないで、住民が一生懸命働いて、かつ脱税をしないという方法でも考えたらどうか。

福島県矢祭町の生まれでなくて本当によかった。両親に感謝です。

コメント ( 6 ) | Trackback ( 2 )



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コメント
 
 
 
著作権法違反ではないのでは。 (さすらい日乗)
2006-08-28 20:42:15
図書館の教科書を複写することは、著作権法違反と書かれているが、それは図書館業界の時代への遅れでaあり、違法か否かは相当に微妙な問題で、違法との正式な判断はどこにもない。
著作権法第20条が複製の個人の自由利用を認めている以上、著作物のコピーが著作権の侵害か否かは一概に言えない問題である。コピー問題は、経団連に委ねられている課題であり、業界的にも結論は出ていない。

勿論、矢祭町の寄贈本による図書館整備など論外だが。
こんなものを取り上げるマスコミはどうかしているとしか言いようがない。
 
 
 
コメントありがとうございます。 (se)
2006-08-30 08:37:35
本のコピーについては、一部をコピーすることと、頭から終わりまでの全文をコピーすることでは異なってように理解していたのですが間違ってますでしょうか。
 
 
 
コピー問題について (さすらい日乗)
2006-09-03 23:13:21
コピー問題は結構難しい。図書館の本・雑誌を複写するときは、図書館職員にしてもらわなければならない、この行革時代に。そんなに暇なのかね。
さらに、全部は駄目、一部のみ。俳句は上句・下の句のどちらかだけというアホらしさ。
要は、複写機が企業、学校、役所等にしかなかった時代の遺物。経団連会長が複写機メーカーなのにね。

その矛盾を「解決」したのが、横浜市図書館の、民間会社に複写機を置かせ、利用者にコピーさせるもの。
著作権者は猛抗議しが、どこかで妥協したと聞く。
噂では、双方とも騒ぎ立てないことで和解したようだ。

大学図書館は別で、コピー枚数を試算し、著作権者に利用料を払っているとか。ご苦労さん。
 
 
 
間違っているぞ (だい)
2006-11-12 01:13:35
矢祭町は、職員を減らし
町議会議員を減らし
図書室は、従来の建物を利用している。
現地へ行って調べた方がいいな
 
 
 
だからドロボーしていいわけではない (seo)
2006-11-26 03:34:15
矢祭町は、職員を減らし
町議会議員を減らし
図書室は、従来の建物を利用している。

それと古本集めることの無作法とは関係ない話。
あんたちゃんと学校出てから来たほうがいいよ。悪いがここでは馬鹿は歓迎しない。
 
 
 
なお (追加)
2006-11-26 03:36:14
ひとつのIDで複数のハンドルを使うなって。馬鹿な上礼儀知らず。細胞分裂から出直せ
 
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