大人限定の宿

前にも言ったが、ビジホは概ね大人限定だ。しかも、ビジネス客の利用が多く、専業主婦などがめったに入ってこないという意味でも客層はよい(たまにウルサイ子づれが来るけれど。そういうのにあたった日はハズレ）。ビジホは下手なシティーホテルよりよほど快適なのである。

さて、ここは私の自宅から近いので今もって泊まる機会はないのだが、是非泊まってみたいと思っているホテルである。

ドーミーイン秋葉原。大東京のど真ん中にありながら、露天風呂のある大浴場を備えたビジネスホテルである。

大浴場はサウナ付、また、畳の部屋などもあるらしい。大浴場が苦手な人のために、部屋にはシャワールームがついているようだ。

各部屋には高速LAN接続可能。朝食もビジネスには適当なものらしい。価格帯は7000〜8000円。決済が領収書ベースではなく、アロウアンスの会社ならお釣りが来るはずだ。




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屋上の露天風呂。これはちょっと見逃せない物件だ。

ドーミーインは全国にあるが、どこも非常に便利な場所にある。秋葉原のドーミーインも、東京観光に、ビジネスに絶好のロケーションだ。つくばエクスプレスの利用者にも便利。

私は結構ビジホ好きである。　

大人限定の宿は少ないが、普通のビジホはほとんどが自動的に大人の宿となっており、下手なシティーホテルよりよっぽど静かで快適だ。

また、部屋が狭いという点を除けば、大変機能的で、ほしいサービスが充実しているのもビジホだ。

・部屋のネット接続、
・加湿器、
・禁煙フロア、
・女性専用フロア、
・廊下の静寂（子供が走っていない）、
・500円くらいで食べられる簡単な朝食のサービス、
・ハーゲンダーツが入っているアイスクリームの自販機（笑）、
・ごく近くの24時間コンビニ、

こういうのが全て揃っているのはまあ、ビジホである。すてたものではない。

そこで、隠れ大人限定の宿ということで、「快適ビジホ」のカテゴリーを作成することにした。

→　全国の快適ビジホ

前にも書きましたが大人限定の宿を探すのは意外に難しいです。「大人の癒し空間」なんてうたっている宿でも、実際に行ってみたらマナーの悪いドンデモガキ連れに悩まされたりします。あるいは大人の宿もどきのラブホ型だったりすることも。

道後温泉で有名な松山に一昨年オープンしたアンカサ　ホテル＆オリエンタルヴィラもそんなハズレ宿のひとつです。

この宿のじゃらんの宣伝文句は

大人の為の隠れ家スタイリッシュリゾート

大人の快適空間を追求したデザイナーズホテルが松山に誕生！全室異なる客室空間には、床暖房、巾2Mシモンズ社製ベッド、42型プラズマTVなど設備し快適なホテルライフを満喫。

です。宿もとても綺麗　↓




しかし、個室の設計はリゾートホテルというより明らかにラブホ。部屋はすべて二人部屋で、ほとんどがダブルベッド。しかも、ガラス張りのお風呂や自動精算機（−−；とどう見ても進化したラブホです。

いや、ラブホはラブホでいいんです。そういう需要だってありますからね。でもこのホテル、中途半端なことに、年齢制限がない。この宿はじゃらんでは子供料金がありません。しかも、いかにも大人限定に見える宿です。でも、近頃の子連れのずうずうしさを見くびってはいけません。いくら「大人の宿」のオーラで防御しても、くるときにはきてしまうのです。

じゃらんの口コミをみてみましょう。↓

「部屋はとても広く、掃除も十分行き届いており、リゾート気分を満喫することができました。ただ、当方は2歳の子供連れだったのですが、ＨＰには子供についての記載は全くなく（口コミのみあり）、直接ホテルに電話させていただき確認することができました。基本はカップル向けだとは思われますし、実際周囲のスタッフ・宿泊客にもやや気まずい思いをさせてしまったかもしれませんが、是非子供連れにも門戸を広げていただけると有難い限りです。また機会があればよろしくお願いします。」

基本はカップル向けだとわかっていて、しかもほかの宿泊客に気まずい思いをさせたとわかっていて自分が悪かったとは反省しない。その上子連れに門戸をひらけとまでいうずうずうしさ。恐ろしいくらいです。日本には大人の宿はほとんどありません。そのわずかな隙間にさえ、厚顔な子連れの進入の危機にさらされていると思うと絶望的な気分になるのです。

アンカサ　ホテル＆オリエンタルヴィラには「子連れで入れる田舎のラブホ」の烙印をおさせていただきましょう。ご宿泊は自己責任で（ちなみにこの宿、お値段はとても安いです）。

休養のつもりで泊まった宿にしつけの悪い子供がいるととてもがっかりする。疲れが取れるどころかストレスが増す。

前回も書いたが、しっぽりした大人の宿に子供をつれてくれば迷惑がかかるのは当然予想できること。それをなんとも思わない親の血を引いた子供だけが来るわけだから悪いのは当然といえる。だから温泉で子供にあったらとにかくハズレなのである。

最近出生率回復の「お手本」としてよくフランスが取り上げられるが、フランスでは、子供の空間と大人の空間がかなり厳密に分けられている。犬は入れても子供はダメというところが結構あるのだ。だからこそ大人と子供の関係がうまくゆく。だが日本の親は、どこにでも子供をつれてくる。最近は居酒屋にまで子供をつれてくる親だってめずらしくない。そのマナーの悪さ、ずうずうしさに、若い女性がうんざりして、結婚から遠ざかるという気持ちはよく理解できることだ。

さて、最近充実しているネットでの宿検索であるが、「お子様お断りの宿」という検索キーが設置されているものはほとんどない。「大人の宿」なんて書いてあっても子供料金が設定されているところがほとんどで、本当の意味での大人の宿ではない。温泉なんかだと、家族風呂がありさえすれば「大人の宿」なんて書いてあったりするので要注意。男女で入れるというだけで「大人」−−；　そりゃ大人じゃなく「アダルト」でしょう、って感じである。（実は家族風呂があるところは、迷惑子連れも寄ってくるので敬遠が必要だ）。

われわれが求めているのは、真の大人限定の宿、お子様不可の癒し空間である。そんな宿は少しづつ増えているようだ。そこで、全国のおとな限定の宿を調べてみた。よさそうな宿を選んで毎月紹介したい（この記事は毎月のはじめに表示されます）

関東・東海　関西・山陰・四国　　北海道・東北甲信越・北陸九州・沖縄

初めて四国地方から本格的大人の宿のご紹介。これはかなりいい・・


別邸　音信は“モダンな湯治宿”だという。贅沢で洗練されたデザインでありながら、旅館の伝統もさりげなく受け継いでいる。これは本格的なリラクゼーション空間だ。12歳以下の入館不可。





今年、連休に一押しの宿である。ただ、“湯治場”としてはちょっと高い＾＾；

（昔の湯治場は長逗留が普通なので、木賃宿のようなものがおおかったらしい。この宿で長逗留するにはかなりの覚悟が必要。庶民は２泊３日が分相応か？）。

予約はじゃらんまたは一休.comで。

この宿は以前にもご紹介したのですが、桜の季節は又格別なのであらためてご紹介。京都の聖護院御殿荘です。

3月28日現在、お庭の枝垂桜が満開でした。この夜桜、なんとお部屋から撮った写真です。プライベートの風景。　　　　　　↓




この桜を見ながら、いっぱいやれるというのは豪勢です。雪見障子になっているので、これを眺めながら寝ることも可。





窓をしめてもこんな感じでした。



部屋にいるだけで大満足の宿。（写真はサムネイルです。クリックで拡大します）

3/28日宿泊。

私は、大きなお風呂や、大きくてオシャレなダイニングが好きである。

温泉なら、部屋付きのちっちゃいやつより、大浴場がいい。今まで一番よかったお風呂は、草津の「千人風呂」。500円で入れる公衆浴場だが、ちょっと大げさかもしれないが、湖のような広さで（湯気で全部は見えない）とっても気持ちがよかった。

部屋付きの風呂では、どうしたってこうはいかない。広くても３人入れば足がぶつかるようなものばかりだ。

温泉旅館なら、湯殿に歩いていく間にお庭を拝見したり、館内を探検したりするのは楽しみだ。だから部屋の中に閉じ込められるような、温泉付きの個室はそれほど好きではない。いや、別についていてもいいが、大浴場は必須である。

実は部屋食もそれほど好きではない。食事は、ドレスコードのあるダイニングで、ちょっとおしゃれをして頂くのがいい。ヨーロッパのリゾートホテルのような感覚である。

欧州のリゾートホテルで、毎日、食事のためのドレスを選ぶのは楽しい作業だ。連泊の客どうして、お互いの装いをほめあうのもちょっと楽しい。知り合ったばかりのそんなお友達と食後、ラウンジでくつろぐもの一興だ。

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ところが、日本の高級宿では、だらしない浴衣のまま（←浴衣というのは着物としてはバスローブか下着のような位置づけである）で部屋食というパターンがほとんど。なんか味気なくないか。

ただし、大浴場、ダイニングの場合、子供の存在がどうしても気になる。だからこそ、大人限定の宿が重要なのである。ところが・・・・

多くの大人限定の宿は部屋風呂、部屋食である。ラブホと同じで部屋からぜんぜん出る必要がない。これなら別に大人限定である必要は全くない。実につまらないことである。

しかも本当にラブホっぽいことには、こういう宿の多くはオスメス一匹づつの二人連れを想定したとしか思えない２人部屋がほとんどなのである（和室でもダブルベッドがついてたりする）。

実は、伊豆とか伊東とかあのあたりの「大人の宿」には残念ながら、このラブホ型が多い。すっかり盛り下がった地域をラブホ化で活性化しようとしてるみたいな感じだ。これに対して、昔からある有馬あたりの高級宿で大人限定のところにはラブホタイプは少ない。

大人の宿はクオリティーでいえば今のところ西高東低のようだ。

鞆の浦は、広島県にある実に風向明媚な湾です。単に美しいというだけではなく、歴史的に貴重な遺産が数多くのこされていることでも知られています。雁木と呼ばれる階段状の船着場、常夜燈などがまとめて残っているのは日本ではここだけです。

世界遺産の審査に大きな力をもっているイコモス（国際記念物遺跡会議）のメンバーが保全を勧告したくらいの町なんです。

ところが、いま、この貴重な港が大変なことになっています。なんと、埋め立てて道路建設をするという話がもちあがっているのです。

どうしてそんなありえない話が出てくるのかというと、財源があまっているから。そう、道路特定財源です。

道路特定財源は向こう１０年間で５９兆円を使い切らなければならないという事態になっています。つまりお金があまってあまって仕方がない。だからどこでもいいから手当たりしだいに、必要のない道路をらなければならないわけです。

確かに鞆は近世から変わらない港の姿を残しているくらいだから、道は狭い。でも、山側に道路を作るという対案は簡単に却下されています。なぜか。

山側に作ると、費用が安くすんでしまって、道路特定財源からの補助金額がへるからです。

というわけで、この美しい風景は、道路特定財源に潰されてしまうかもしれません。今のうちに泊まりに行って、できれば反対派にカンパでもしてきたいものですね。

私はこの地が好きで過去に何度もおとづれています。とりわけ美しいのは港から船で５分、泳いで渡れるくらいの距離にある仙酔島です。あまりの美しさに空の仙人が酔って落っこちるというくらいの島。

この島にあるのが、ニュー錦水国際ホテルホテルです。

瀬戸内海の島にあるホテルなんか国民宿舎に毛の生えたようなものだろう、なんか思ったら大間違いです。かなり綺麗なホテルですよ。海も食事もよかったです。連休にどうでしょう。



参考サイト：
http://homepage2.nifty.com/ONO_MICHI/MENU/sannichi2007/20070318b.htm
http://www.fukuyama1.net/zenkokuren/index.html


追記：この地のお土産品紹介

　・鞆の保命酒　（みりんの御屠蘇のような味。甘い。食前に）
　・でべら　　　（←これ知っている人は広島に詳しい人。
　　　　　　　　　　　干した木の葉カレイ）

伊東温泉の「お宿　うち山」は関東にある大人の宿ではなかなか評判のいい宿です。楽天では「アンケート大賞２年連続受賞」（2006、2007年）ですし、じゃらんでも宿泊者に高い評価を受けています。





小学生以下不可、中学生以上大人料金です。全室離れで海の見える露天風呂付。

予約はじゃらんまたは一休.comで。

意外なことに京都には大人限定の宿は少ない。俵屋、炭屋、柊家のいわゆる御三家でさえ、乳幼児づれで宿泊できる。だから京都では高級旅館に泊まっても、子供に煩わされるリスクはゼロではない。

どうしても子供お断りの宿に泊まるなら、確実なのは、高級旅館よりラブホ（カップルなら）。実は清水から歩ける範囲の交通至便な場所に結構ある（笑）。

さて、京都には桜がよく似合う。桜の名所も沢山ある。写真はいずれも市内、右は丸山公園の枝垂、左は疎水べりで鳥居は平安神宮のものである。













桜の季節の週末に京都市内で宿を取るにははっきり言って今からでは遅い。

今年なら4月5日の土曜日だろうが、すでにどこも満室である。もともとパックのツアーが部屋を押さえてしまっているので、個人ではなかなか取れないのである。現時点で多少の空きがあるのは、JTBや近ツリなど大手経由である。じゃらんや一休では取れない（もちろん５日をはずせば可）。

もっとも、京都は大阪から結構近いので、桜のために京都に泊まる必要はない。どうしても京都に泊まりたいなら、やっぱり予約の要らないラブホかも。


追記：３月８日現在一休.comで「HOTEL SCREEN KYOTO」に空室あり。場所は御所の近く。予算は２食付２名で８万程度。