東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 群馬 > 4月19日の記事一覧 > 記事

ここから本文

【群馬】

『幹部への信頼なくした』 共産党議席喪失も 早川県議、離党届を提出

2008年4月19日

会見する早川昌枝県議=県庁で

写真

 「党県幹部への信頼をなくし、ともに歩む自信を失った」−。共産党県議の早川昌枝氏=前橋市・勢多郡区、五期目=が十八日、党県委員会(小菅啓司委員長)に離党届を提出したと発表し、県議会で一九八七年以来、約二十一年ぶりに共産が議席を失う可能性が出てきた。

 同委員会は離党届を受理しておらず、慰留する意向だが、早川氏は来月初めにも県議会議長に同党県議団の会派抹消届を提出、同時に新会派を設立する考えだ。

 早川氏は党県幹部への不信について、昨年の県議選、知事選、参院選の総括で、「勝つ気がなかった」などと責任を問われ、「不用意な発言や思いやりのない態度で神経がずたずたになった」とした。

 その上で「党の政策に失望したわけではない。私に相談にくる人も多い。そういう人たちのため、残された任期を頑張りたい」と県議を続ける意向を強調。支援者には「裏切る行為で申し訳ない」と謝罪した。

 小菅委員長は「話し合いを続け、解決するため全力を挙げる」とコメントした。 (禰宜田功)

 

この記事を印刷する