福岡県警小倉南署は22日、道交法違反(酒酔い運転)の現行犯として北九州市小倉南区八幡町、同市日明環境センター職員の田本幸夫容疑者(58)を逮捕した。2006年夏の福岡市職員による飲酒運転3児死亡事故後、北九州市職員の飲酒運転での摘発は3件目。
調べでは、田本容疑者は同日正午すぎ、自宅近くで酒に酔った状態で軽乗用車を運転した疑い。道路左のブロック塀に車を擦りながら約8メートル直進し、交通標識をなぎ倒した上、信号のない丁字路交差点で左折。停車していた市内の無職男性(66)の乗用車と衝突した。男性は首に軽いけが。
田本容疑者の呼気1リットル当たり0.9ミリグラムのアルコール分が検出されており、まっすぐ立っていられないほどの泥酔状態だったという。飲酒の経緯は捜査中。
北橋健治市長は会見し、被害者と市民に謝罪。「職員が飲酒運転をしないよう取り組んできたが痛恨の極み。(同容疑者は)厳正に迅速に処分する」と述べた。同市によると、この日、田本容疑者は家族を通じ「頭痛で休ませてほしい」と病気休暇の申請をしていた。
=2008/04/23付 西日本新聞朝刊=