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映画「靖国」公開、5月3日から渋谷で 各地も続々と

2008年04月21日19時45分

 上映を取りやめる映画館が相次いだ映画「靖国 YASUKUNI」が、5月3日の東京・渋谷シネ・アミューズを皮切りに、順次、全国で公開される。配給側のアルゴ・ピクチャーズが21日、発表した。同社の岡田裕社長は「多くの映画館が受けて立ってくれて、スタートが切れる。上映を見合わせていた所も、これで相当数、名乗りをあげてくれるだろう」と話した。

 他に公開日程が決まった映画館と封切り日は、次の通り。5月10日 シネカノン有楽町1丁目(東京)、第七芸術劇場(大阪)▽24日 シネツイン新天地(広島)▽6月7日 京都シネマ(京都)、シネ・ウインド(新潟)▽7月12日 シネマテークたかさき(群馬)、桜坂劇場(沖縄)。このほか北海道から九州までの15館が、日程を調整中だ。

 新潟のシネ・ウインドの斎藤正行代表は「『靖国』は、撮影中から上映を決めていた。多様な価値観をもつ人々がどのように生きているのか、映画はリアルに映す。同じ時間・空間の中で考えて評価し合い、観客それぞれが、映画の中に違うものを見ていい。互いの考えを認め合う空気が家族、地域、職場にひたひたと染みていけばいい」と話した。

 那覇市にある桜坂劇場の真喜屋力プログラムディレクターは「お客様から上映について問い合わせがあるが、右翼からの働きかけはない」という。「元々上映を予定していた。起こってもいないことを怖がっても仕方がない」

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