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習副主席に会えず肩すかし 中川元幹事長の訪中
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【北京=加納宏幸】自民党の中川秀直元幹事長は24日、北京市内の人民大会堂で中国共産党の李源潮・中央組織部長と会談し、地球温暖化など環境問題への取り組みの強化や、自民党と中国共産党の中堅・若手による相互訪問の活発化で一致した。中川氏は5月上中旬に予定される胡錦濤国家主席の訪日に向け、福田康夫首相からの歓迎メッセージを李氏や外交担当の戴秉国・国務委員(副首相級)に伝えたが、チベット騒乱などを抱える中、枢要な党・政府首脳との会談はかなわなかった。
中川氏は、首相から胡主席にあてた「心から歓迎し、成功のため万全の準備をしてお待ちする」とのメッセージを携えて訪中した。訪日に向けた環境整備を図るためだ。
「胡主席の公式訪日を控えたところで新しい外交責任者の戴国務委員、王毅外務次官と率直な話ができてよかった。過去の例からすれば中央組織部長は将来ともリーダーとして活躍すると思う」
中川氏は今回の訪中をこう総括した。中国からの「日本の将来を担う新しいリーダーを連れてきてほしい」との求めに応じて小池百合子元防衛相を同行させ、中堅・若手のニューリーダーによる議員交流の基礎を作れたことも成果と考えている。
ただ、中国新指導部は発足したものの、チベット騒乱が続く悪いタイミングでの訪中で、模索した次期指導者候補、習近平副主席との会談は実現せず、肩すかしをくらう格好となった。