【茨城】筑波大発ベンチャー「サイバーダイン」(つくば市)が10月に「つくば研究開発センター」を開設し、医療・介護用のロボットスーツ「HAL(ハル)」の年間500体程度の量産に乗り出す。同センターの着工式が16日、同市のつくばエクスプレス研究学園駅前の建設予定地であった。
同社はCEO(最高経営責任者)の山海嘉之・筑波大大学院教授が04年に設立し、HALを開発した。HALは筋肉の電気信号を読み取り、体の動きを助ける装置で、足腰が弱い人でも階段の上り下りや荷物の持ち上げが簡単にできる。介護のほか、災害時のレスキュー活動への活用が期待される。
同社によると、医療・介護用に人の動作を助けるロボットの量産は世界で初めて。センターは総工費十数億円で3階建て。【原田啓之】
2008年4月17日