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【社会】

入学金未納 式から排除 千葉の高校 別室で2人待機

2008年4月14日 夕刊

 千葉県八千代市の県立八千代西高校(大迫太校長)が、入学金未納の新入生男女二人を八日の入学式に出席させなかったことが分かった。二人は式後に入学金を納め、入学は許可された。

 同校の須藤信夫教頭は「入学金を納めないと入学を許可しないという県条例に従わざるを得ない。苦渋の判断だった」と話している。

 同校によると、新入生百五十九人は入学式当日に入学金や授業料など計九万円を持参することになっていた。未納だった二人は入学式が行われた体育館に入れず、教室などで待機。男子生徒は式直後に全額納入、女子生徒は一度帰宅して当日夕に一部を納入し、校長室でそれぞれ入学を許可された。

 同校は三月の合格発表や入学者説明会で入学式当日に入学金などの納入を要請。全額納入が難しい場合は事前に相談するよう求めていたという。

 県教委は「入学金が未納では入学の意思を確認できない。事前に説明しており、条例上、学校の判断はやむを得ない」としている。

 

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