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光市殺害事件裁判報道 「感情的で視聴者不利益」 放送倫理機構(04/16 08:40)放送界の自主チェック機関「放送倫理・番組向上機構(BPO)」の放送倫理検証委員会は十五日、山口県光市の母子殺害事件差し戻し控訴審を取り上げたテレビ番組について、全体として「きわめて感情的に制作されていた。一方的で視聴者の不利益になる」との意見をまとめた。各局に裁判報道の改善と、自主的な検証、報告を求めた。 昨年五−九月に放映された在京キー局六局などが制作した情報番組、ニュースなど三十三件を検証した。橋下徹大阪府知事が就任前、被告弁護人への懲戒請求を呼び掛けた番組も含まれている。 意見は、この事件に関する報道の多くが「被告・弁護団を強く非難し、被害者遺族に同情・共感を示す−その繰り返しが基本」だったとした。そして「弁護人には被告のために最善の弁護をする義務が課せられている」と指摘し、番組は「公正性・正確性・公平性の原則を十分に満たさない」と結論づけた。 同委の川端和治委員長は、「同じようなトーンですべて作られていることに危惧(きぐ)を覚えた」とした上で、来年五月に始まる裁判員制度に触れ「(同じような)感情的な報道がされれば、審理に間違いなく影響を与えるだろう」と述べた。 同事件の差し戻し控訴審は、二十二日に広島高裁で判決が言い渡される。 |
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