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HOME>>最新ニュース一覧>>【詳細】 Kyoto Shimbun 2008年4月16日(水)
立命大、今後「特別転籍」行わず
生命科学部の入学者超過問題で
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生命科学部の転籍問題の記者会見冒頭で、頭を下げて謝罪する川口・立命館大学長(左)=京都市中京区・立命館大学朱雀キャンパス

 京都市の立命館大が生命科学部の入学者の大幅な超過で他学部への転籍を募集していた問題で、大学は16日、入学者の人数の調整を目的とした「特別転籍」を今後実施しないことを決めた、と発表した。「教育機関が学生に不公平感を持たせることがあってはならない」との判断に基づいた決定で、会見した川口清史学長は「入学直後に生命科学部だけで実施したのは不適切だった」と謝罪した。

 文部科学省から詳細な報告や検証を求められたことなどから、大学は近く、外部の有識者を委員長とし、理事を含めた検証委員会を設置する。

 大学によると、生命科学部の415人の入学者が確定した3月26日に、常任理事会で特別転籍の実施を承認し、ほとんどの他学部の教授会では転籍者受け入れの承認手続きを経ないまま、4月3−7日に希望者を募った。受け入れ先の5学部は、計8人の希望者の転籍を締め切った後の8日に承認した。文科省から事実経過の詳細な報告が求められており、検証委で学内手続きに問題がなかったかも調べる。

 不交付となる生命科学部への私学助成金は、大学の試算では9千数100万円になる見込み。今回の問題で何らかのペナルティーが科せられた場合、大学全体では助成金がさらに減額される可能性もあるとの見方を示した。

 大学の予想より入学者が多かったことについて、川口学長は「過去のデータからみて、異常なくらい入学の手続き率が高くなった」とし、「定員に限りなく近い入学者数を目指した」と強調した。

 転籍は私学助成の不交付を逃れるためではないかとの指摘に「私学助成は、教育の質の向上に重要な役割を果たしている。教学上の理由と、私学助成の(不交付回避)理由を別々の物とは認識していない」と釈明した。
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