北谷町に1644戸 3割増/外国人向け住宅
【北谷】北谷町にある米軍人や軍属の基地外居住を含む外国人向け住宅は今年三月現在で千六百四十四戸で、二〇〇五―〇六年より約三割(三百七十五戸)増加していることが分かった。美浜区と宮城区では二倍以上増加している。同町が十五日、調査結果を公表した。
同町は、Yナンバーの車両の有無や英語による入居募集広告などを基準に調査。「砂辺スポーツランド跡地において外国人向けマンションの建設が予定されており、砂辺区ではさらに外国人居住が増えることが予想される」と分析している。
最も多い砂辺区は約六百戸で、全体の三割以上を占める。次いで北前区(三百七十四戸)、宮城区(三百三十九戸)、美浜区(百二十八戸)の順。全体の三分の二を海沿いの景観がいい西海岸の上位四区が占める。
前回調査から百八十九戸増加した宮城区の川満布一郎自治会長は「街灯は自治会員の徴収金で賄われるが、外国人の多くは自治会に参加しないので不公平感はある」と指摘。美浜区の井上一男自治会長は「町民と同じマンションや町民名義の一戸建てに外国人が住んでおり、誰が住んでいるか分からない。外国人居住者数を細かく示してほしい」と要望した。
外国人向け住宅の不動産業を営む浜元孝氏は「町内の外国人向け住宅は飽和状態」と説明した上で、一部の建築業者が資産運用先として、外国人向け住宅の建設を積極的に勧めていることなどを増加の要因に挙げている。