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希望に感謝 からくり時計、15日で停止

各国の民族衣装を着た人形が現れる「世界の人形時計」。からくり部分が15日に停止する=神戸市中央区のそごう神戸店で8日午前10時、竹内紀臣撮影
各国の民族衣装を着た人形が現れる「世界の人形時計」。からくり部分が15日に停止する=神戸市中央区のそごう神戸店で8日午前10時、竹内紀臣撮影

 阪神大震災(95年)で全壊した神戸市中央区の百貨店「そごう神戸店」で、96年4月の再建時に「被災者に元気を」と設置された、からくり時計「世界の人形時計」が15日で停止する。同社の持ち株会社「ミレニアムリテイリング」によると、全国のそごう10店舗にあるが、老朽化などに伴い、すべてこの日で止まる。親子連れに人気が高く、カップルの待ち合わせ場所などとしても親しまれており、惜しむ声が上がっている。

 同店などによると、からくり時計は、85年から順次設置。デザインや大きさは店によって異なるが、毎時0分の直前、「イッツ・ア・スモールワールド」の曲とともに各国の民族衣装を着た人形が約3分間登場し、かわいい仕草で客の目を楽しませる。

 神戸店は、再建を機に縦約1・6メートル、横約4・9メートルの時計を店北側の広場に設置。時刻によって登場する人形の数は異なるが、正午には最大の24体が姿を見せ、日本やミャンマー、フランスなど各国の民族衣装を着た人形が、神戸の街を見守った。16日以降、時計は残るが、人形は登場しなくなる。

 長女(4)と次女(2)と訪れた兵庫県明石市の主婦、藤本晶さん(36)は「ぐずっていた次女も時計を見ると泣きやんだ。街のシンボルだっただけに残念です」と話した。【吉川雄策】

2008年4月9日

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