踊る時計１５日で幕　そごう神戸、西神店

１５日で音楽や人形の踊りが中止される「からくり時計」＝８日午前、神戸市中央区小野柄通８、そごう神戸店（撮影・幾野慶子）

　そごう（大阪市中央区）は、全国十店舗に設置している時計のからくり仕掛けを十五日、中止する。一時間ごとに人形が現れて踊り出すからくり仕掛けは、兵庫県内では神戸、西神店の入り口付近の外壁にあり、人気を集めていた。「時計が老朽化した店もあるので、からくり仕掛けは一斉にやめることにした」としている。

　神戸店は阪神・淡路大震災で被災、リニューアルした一九九六年、二階入り口付近に取り付けた。開店から閉店まで一時間ごとに、時計の文字盤が開いて人形が現れ、ディズニーのテーマ曲「イッツ・ア・スモール・ワールド」に合わせて踊る。待ち合わせの目印になり、観光客が写真を撮るなど、神戸・三宮の名物として親しまれた。

　時計の周辺には子ども向けに「お人形さんたちに会えるのは四月十五日までです」などとひらがなで書かれた告知文が張られ、市民らからも別れを惜しむ手紙が寄せられているという。（西井由比子）

(4/8 15:00)