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世界GDPに占める割合 日本、最低の9・1%
このニュースのトピックス:新興国経済
内閣府は26日、平成18年の日本経済の決算書に相当する国民経済計算を発表した。それによると、日本の名目GDP(国内総生産)は4兆3755億ドル(1ドル=116円換算で約508兆8707億円)となり、世界全体に占める割合は、前年の10・2%から1・1ポイント低下し9・1%となった。比較可能な昭和55年以降、最低となった。
内閣府は「為替が円安だったことが大きい。世界経済の拡大傾向が続く中、日本はデフレで名目GDPが伸びなかったのも要因」と分析した。名目GDPは物価変動の影響を考慮せず、金額をそのまま表示している。
世界全体の名目GDPに占める日本の割合は、バブル経済末期の6年に17・9%を占めピークを記録した。しかし、その後、バブル崩壊による長期の景気低迷で下降、10〜12年にかけて若干上昇したが、その後6年連続でシェアを下げ続けた。
これに対して米国の比率は27・2%、EU(欧州連合)15カ国は28・3%と、前年より減少したものの、2割以上のシェアを確保しており存在感を示した。
経済成長を続ける中国の2006(18)年の名目GDPは、2兆6447億ドルとなり世界に占める割合は前年より0・5ポイント上昇して5・5%となった。中国が今後も年13%程度の成長を続けると、日本が2%程度の成長を続けたとしても、平成23年には中国に抜かれてしまうという。