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ハウスの象意について〜2ハウス〜
インド占星術に限ったことではないが、ハウスにはいろいろの象意がある。その意味をよく理解しそれぞれの象意を記憶するのは容易なことではない。ハウスの象意に限らず、サイン、惑星の象意を丸暗記しようとする人がよくいる。そういう覚え方をしても無駄とは言わないが、それでは実際のリーディング能力は身につかない。やはり数多くのホロスコープをよく読みこんでその作業の中で自然に覚えていくのがいい。ちょうど英単語を覚えるプロセスに似ている。単語を覚えるのに「豆単」を丸暗記するのかそれとも英語の文章を読み解く中で自然に覚えていくのかの違いと同じである。

先日、NHKのテレビ番組で「人はなぜ言葉を話すようになったか」というテーマの
放映をしていたが大変に面白かった。2ハウスの象意を理解するのに非常に役に立つ内容だったからである。人は石器を使うようになってから、獲物の肉を石器で細かく刻んで食べるようになった。その結果段々に顎の骨が退化したが、その時同時に喉の位置が下に下がり、口腔内が広くなった。その結果、舌が前後だけでなく上下にも動く自由を獲得したのである。そこで人類はその自由に動く舌を使い、その位置を変えることによって気道を動かし音声に変化をもたらすことができるようになった。これが言語の始まりだという。

「歌うネアンデルタール人」という本がある。それによるとネアンデルタール人はすでに自由に動く舌を使って歌が歌えたそうである。その舌の動きが更に精緻に動くようになって、人類に言語が生まれたと言うのが定説になりつつある。

そこで2ハウスの象意をふと思ったわけだが、2ハウスには口から入る食物、飲食、言語、スピーチ、歌、口、顎、喉等の象意がある。これらはみな既述の人間の
言語活動と関係のある事柄ばかりである。実際によき歌い手のチャートは2室がよく機能していることが多い。

話は変わるが、「水星」の象意にも面白いことがある。水星が司る体の器官は、呼吸器、肺、腸とともに皮膚という意味がある。もともと陸上動物の肺というのは生物が海から陸に上がった時に、皮膚呼吸だけでは不足しがちな酸素を蓄積する為に皮膚から変化したものである。だから水星に肺、呼吸器という象意がある以上、皮膚という象意があってもおかしくない。

古代人はこういった考古学や生物学の知識などなかった筈である。それが一見バラバラにみえるハウスや惑星の象意を深いレベルで関連づけていることに改めて感心をした。まさに古代人の叡智と言えるものであろう。
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