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NIKKEI NET

07年度調査捕鯨、計画の6割止まり

 水産庁は14日、2007年度の南極海での調査捕鯨による捕獲頭数が551頭と、計画の約6割にとどまったと発表した。米環境保護団体「シー・シェパード」から妨害行為を受け、捕鯨を約1カ月間中断したことが響いた。調査にあたっていた母船「日新丸」など6隻は調査を終え、15日から順次、東京港などに帰港する。

 調査ではクロミンククジラ850頭、ナガスクジラ50頭を捕獲する計画だった。しかしナガスクジラは調査日数が不足したうえ、発見した頭数も少なくて捕獲できず、クロミンククジラ551頭だけを捕獲。当初はザトウクジラ50頭も捕獲を計画していたが、国際捕鯨委員会(IWC)で反捕鯨国との協議を円滑にする狙いなどから見合わせた。

 6隻は昨年11月に日本を出港。今年1月にはシー・シェパードの活動家によって、船に乗り込まれたり、液体や白い粉の入った瓶や袋を投げつけられたりして乗組員らが負傷。調査捕鯨の中断を余儀なくされた。 (16:02)

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