昨日の夜、Akiさんから「不動産屋に電話してるの?無理無理(笑)
儲け話
以外はのってくれないよ(笑)かおりちゃん甘いなぁ」と厳しい一言でした。
とは言え諦められず今日も朝からZAIYAでMさんを探しながら不動産屋に電話。
能率が悪くあまりはかどらなかった・・・・Mさんも来なかった。
もうお金はあきらめるしかないか・・・・・
ところが午後過ぎにやっと話を聞いてくれる不動屋さんが見つかったのです。
ワタシは2日間不動産屋さんに電話しまくり・・・・
そして「フルモト不動産」さんだけ・・・ワタシの話を取りあってくれた。
担当の方は浅妻さんとおっしゃる方。
ワタシのブログの事は知人から聞いて知っていたと話してくれました。
Akiさんの言葉が脳裏をかすめる・・・・また騙されたりして・・・
でもウダウダ考えても前には進まない。
「大変でしたね」
電話口では優しい感じの人だ。若い方なのかなー?
「お会いできますか?」
「う〜ん・・・いいですよ。」
なんか無理やり押し切っちゃったって感じだけど、「会社に行って会えばまぁ「本当」だろうし、変に騙したりはしないだろう。」とワタシは考えた。
すぐにフルモト不動産さんのオフィスまでお邪魔した。
32stの大通り沿いにある大きなビル。
↑ブログへの掲載にはちゃんと許可を頂きました。
NYで開業されてもう30年という一番の老舗の不動産会社さんだそうです。
NYで一番大きいらしい。
浅妻さんはそこの営業マンさん。
そんな大きな会社なのに・・・いいのかな・・・ワタシのバカ話で。
浅妻さんは想像通り・・・優しい感じの方でした。
今までの事を話すと・・・
「あははは・・・かおりさん甘いですよ。そんなオイシイ話はアメリカにはいっぱいあります。」
と一笑された。
いっぱい
あるのか!・・・・・(泣)
でもワタシの話を真剣に聞いてくれました。
契約書にも全部目を通してくれました。
(本当にお時間お忙しいのにスミマセンでした!!)
「折角、NYに来たのにNYが嫌になりましたか?」
「・・・いえ。ちょっとしかまだいませんけどNYは好きな街です。」
「僕はNY16年目なんですよ。この街の日本人って日本人をダマして生活している人が沢山います。
何も同じ国の出身者を騙さなくてもいいのにね〜。
僕はNYが好きなので皆さんにココを嫌いになってほしくないから。
何か考えてみます。でもその契約の件、期待はしないでくださいね」
と浅妻さんに契約書のコピーを取らせてくださいと言われた。
ただ、ざっと目を通されて言われた事。
「まず、不動産物件の契約内容や契約の進め方ですが、日本と違いフォームや決まり事というものがありません。
↑会議室で丁寧にワタシの契約書に目を通していただきました。本当にありがとうございます。
なので契約を進めるときには専門の弁護士を付けます。
弁護士無しは絶対に危険です。
もし、かおりさんに弁護士が付いていたら、この契約書見てこんな条件と内容で進める物件を勧めないですね。
相手のMさんという方はかおりさんに弁護士が居ない事をわかっていて話を進めたのでしょう。」
またこの契約書が違法かどうかも浅妻さんに聞いてみた。
「違法?全然違法じゃないです。ただ、契約内容がかおりさんに不利になっていますよ。でもかおりさんは
専門家じゃないからどこが不利かとかどこを交渉すればいいかとかわからないでしょ?」
だから僕達という職業が居るんです・・・そのMさんは・・・よくない業者ですね。」
ストレート
に言うなぁ
「そういう人はNYには沢山居ますから・・・・NYには2万人も不動産ライセンスを持っている人が居るんですよ(笑)」
2万人も・・・・!!
別れ際に「僕もNYに来て1年目にかおりさんと同じように$5,000詐欺に合いました。
16年前の$5,000でしたから結構、痛かったです。
僕は裁判までしましたけど・・・・かおりさんに裁判はお勧めしません。
この契約書だと多分不利ですね。というか負けます」
またストレートな意見でした。
浅妻さんは、「今の僕があるのはその$5,000の詐欺にあったからですよ。かおりさんも頑張って。
悪い事があるけど、良い事だってあるんですから」とアドバイスをくれた。
へぇーー浅妻さんでもそういう詐欺に合った事があるんだ・・・と変に感動して勝手に身近に感じてしまった。
しかも$5,000!!
また、「NYには口ばかりの人が多い街です。ある意味、口でアピールして仕事を取る風潮が多いからだと思います。
↑顔出し?いいですよ。僕は騙したりしませんから(笑)
逆に「力」がある人は口であまり話しません。実績などを見せる事が出来ますから。
「力」がない人ほど・・・口ばかりの人ほどわーわー言うって感じですね。
NYに来て騙される人は多いです。口に騙されるからです。
でもなぜか騙された事を人に言わないですね。皆、内緒にしています。
多分、騙されて自分がバカと思われたり「力」がないと思われるのが嫌なんだと思います。
16年前、僕が騙された時、僕はすぐに日経の新聞に僕が騙された事を掲載しました。
すごく多数の方から電話が来ましたよ(笑)
そういう所が今のかおりさんに似てるかなと思って貴女のお話をお聞きしました。
普通の不動産会社や担当は貴女の話を取り合ってくれなかったでしょ?
儲け話以外には彼らは乗りません。日本みたいに固定給なんてありません。
みな契約したマージンのみで生活しているんです。
僕も同じですけどね・・・・」
最後に僕の写真?いいですよ。
顔出しでいいですよと「僕は騙したりしませんから」と笑ってくれた。
しかも実名で結構ですとまで・・・・・
夜、浅妻さんからメールが来た。
「契約書に目をとしました。逆にMさんに感謝した方がいいです。
イーストビッレジの物件で$3,000で済んで感謝しなさい」と。
感謝なのか!?
浅妻さん曰く。
「この契約はセキュリティーデポのみの契約で、もし本契約だったら家とは違い店舗の場合、契約年数は最低でも10年。
うまく契約内容を弁護士同士で話を進めても5年です。
もしこれが本契約だったらかおりさん、10年間賃料を払い続ける事になっていますよ。裁判しても絶対に負けます」
ときっぱり言われた。
じゅ・・・
10年っ!!
もう簡単なミスではすまない。
こうなると本気で$3,000でよかったと思う。
さらに、NYで2年前に、なんと物件を内見しただけで$500を取るという「不動産」詐欺が横行したそうです。
「こんな事、日本だと考えられないでしょ?でもNYに来たばかりの皆さんはわからずひっかっかった人が多かったらしいです。
同業者として許せませんけどね・・・・」と。
・・・・・恐ろしい。。。。
NY・・・・ヤダ。
しっかし、ひどいコメントばっかだね。出る杭は打たれるか、この辺が日本人の一番やなところだよなあ、同胞ながら。
めげずにがんばってねー。