東京メトロは31日、池袋駅と渋谷駅を直結する地下鉄「副都心線」（8.9キロメートル）を6月14日に開業する予定だと発表した。東武東上線や西武線と相互乗り入れし、埼玉県の和光市駅から渋谷駅まで30分を切るようになる。2012年度には東急東横線も乗り入れ、都心を縦断して埼玉県西部から神奈川県を結ぶ新たな動脈となる。

　副都心線は池袋の南にできる「雑司が谷駅」から「渋谷駅」まで７つの駅を新設する。池袋駅―渋谷駅間の所要時間は各駅停車で16分、大半の駅を通過する急行運転は11分となる。

　すぐ西側を走るＪＲ山手線と競合するが、郊外へ伸びる鉄道と乗り入れることで、乗客の利便性を向上する。

　例えば、副都心線は池袋以北の地下鉄有楽町線につながり、和光市駅から渋谷駅までの総運行区間は16駅、20.2キロメートルとなる。副都心線の詳細な運行ダイヤは未定だが、急行なら和光市駅から渋谷駅まで30分弱となる計算だ。込み合う池袋駅構内を数分歩いて乗り継ぐ手間が省ける。