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エスカレーターで1歳女児が指切断

 神奈川県平塚市のスーパー「西友平塚店」で8日、エスカレーターの吸い込み口に女児(1)が左手を挟まれ、薬指の先を切断する事故が起きた。昨年10月にも同じエスカレーターで、手すりから身を乗り出した男児(9)が手すりのベルトと保護板との間に頭部を挟まれ、一時、意識不明の重体になる事故が起きている。

 小学3年生の男児=当時=が大ケガを負った事故から約6カ月。同じ場所のエスカレーターで再び幼い子供が事故の被害者になった。

 平塚署によると、午前11時半ごろ、パート松永麻美さん(28)の長女茉衣花(まいか)ちゃん(1)が地下1階の食品コーナーで両親が買い物中、1人で下りエスカレーター(1階から地下1階)の動きに逆走するかたちで降り口付近に接近。その場で転倒し、ステップの吸い込み口に左手を挟んだ。父のチュイディアン・パクリバールさん(39)がすぐに抱き上げたが、指先を切断していた。

 吸い込み口は、靴などの巻き込み防止のため、6ミリ間隔のくし状になっている。同署は、転倒した際、6ミリのすき間に指が挟まったとみて、詳しい事故原因を調べている。

 昨年10月の事故現場は、地下1階から1階に上るエスカレーター。今回は、これと対を成す下りエスカレーターで起きた。西友広報室によると、エスカレーターはシンドラー社製。10度の傾斜がついた段差のないスロープ型で、長さ約32メートル、幅約1・3メートル。秒速50センチの速さで運転していた。

 西友では昨年の事故後、エスカレーターが設置されているすべての店舗で安全点検を実施。乗降口に注意を呼びかけるポスターを張り出したり、店内アナウンスでも利用時の注意喚起を呼びかけていた。同店を利用する主婦からは「同じ場所で2回も事故が起きて、子供を持つ立場として怖い」などと不安の声が上がった。同社は「事故に遭われたお子さまとご家族の皆さまには心からお見舞い申し上げます。安全確認を再徹底していたところで、再び事故が発生したことを大変重く受け止めている。再発防止に向けて一層踏み込んだ対策を検討していく」とコメントした。

[ 2008年04月09日 ]

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