同じ店のエスカレーターが再び現場になった。平塚市のスーパーマーケット「西友平塚店」(山室茂雄店長)で8日起きた女児の指切断事故。同店では約半年前にも男児が手すりとアクリル板の間に挟まれて一時重体になる事故があったばかり。買い物客らは「またここで」と驚きの声をあげた。
平塚署の調べでは、エスカレーターは10度の傾斜が付いた段差のないスロープ型で、幅約1メートル、長さ約31メートル。同市万田のパート、松永麻美さん(28)の長女茉衣花(まいか)ちゃん(1歳4カ月)は両親と一緒に買い物に来ていた。地下1階へ下るエスカレーターに逆向きに乗ろうとして転倒。床の吸い込まれ口に空いた数ミリのすき間に左手が挟まれ、薬指の第1関節の先が切断されたという。
地下1階はゲームセンターやフードコーナーがあり、子どもも多い。市内の男性会社員(44)は「『またか』と思った。どこにでもある物なので、親も気を付けないといけない」。子ども3人連れの自営業の男性(38)は「前の事故後、子どもたちに気を付けなさいと言っている。特に危険だと思ったことはないのに」と驚いていた。【池田知広、杉埜水脈】
毎日新聞 2008年4月9日 地方版